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on-shi-on、教員向けダイレクトリクルーティングサービス「scouteacher」の提供を開始

 on-shi-onは、学校教育版のダイレクトリクルーティングサービス「scouteacher(スカウティーチャー)」の提供を開始したことを、6月6日に発表した。

 同社は2023年8月1日に有料職業紹介事業の認可を取得し、非常勤講師に特化した人材紹介サービスを提供してきた。サービス開始以来、教員側・学校側双方から非常勤講師採用で利用されてきた。一方で、国内の学校における教員不足が大きな社会課題となる中で、非常勤という勤務形態にとどまらず専任教諭および常勤講師を含む学校教員全般への採用ニーズの高まりも実感してきた。そこで同社は、人材紹介サービスの取り扱い範囲を、非常勤講師だけでなく専任教諭や常勤講師に対象を広げることとした。

 今回提供を開始した「scouteacher」では、フルタイムの専任教諭からパートタイムの非常勤講師まですべての教員の登録が可能。プロフィール登録時に希望する勤務形態を指定でき、学校側も勤務形態別に教員を検索できる。学校教育に特化した採用サイトとして、学校側の採用計画にもとづく雇用形態別の教員へのニーズと、教員側のライフスタイルに応じたさまざまな働き方へのニーズに対応している。

 昨今、新卒の就職活動やキャリア採用では、企業から求職者に対して直接アプローチする「スカウト型」「逆求人型」など、いわゆるダイレクトリクルーティングによる採用サービスが活用されている。学校教育の分野でも、今後はテクノロジーを活用した多様な採用形態が広がるものと予想される。

 「scouteacher」は人材紹介エージェントの人手を介さずに、教員を探している学校と教職を希望する教員が直接Webサイト上でのコミュニケーションを可能とするダイレクトリクルーティングのプラットフォームとして利用できる。

教員ユーザーと学校ユーザーのメッセージ画面
教員ユーザーと学校ユーザーのメッセージ画面

 同社は学校が教員不足という喫緊の課題に直面する一方で、学校で働きたい教員とのニーズのマッチングが十分ではない現状を目の当たりにしてきた。特に年度途中の欠員の補充では、勤務地や教科という要件に加えて時間割に合致するかどうかというマッチングの要件もあり、迅速な採用を妨げる要因になっていた。

 そのため「scouteacher」では、教員ユーザーは希望勤務地や教員免許の学校種・教科に加えて週間の空きスケジュールを登録し、勤務可能な曜日と授業時間を学校ユーザーに対して限定公開できる。学校ユーザーはサイト上で教員ユーザーを検索し、最新の空きコマを確認した上でスカウトを送れるなど、双方にとってマッチングの確度を高めた仕組みになっている。

学校ユーザーから見た教員ユーザーの週間空きスケジュール画面(プロフィール画面の一部を表示)
学校ユーザーから見た教員ユーザーの週間空きスケジュール画面(プロフィール画面の一部を表示)

 サービス開始時はおもに首都圏の教員ユーザーの登録を募り、首都圏の私立学校によるスカウトの機会を提供する。次に全国の教員志望者に対するマーケティング活動を通じて登録教員ベースを広げ、全都道府県の私立学校からスカウトを受けられるように体制を拡充する予定。

 将来的には教員として働くことを志望する誰もが利用でき、国内各地に立地する公立の全校種が利用できる学校と教員をつなぐマッチングプラットフォームとして提供できるよう、サービスの質向上と機能拡充に努めていく。

 「scouteacher」では、現職教員のキャリアアップ・キャリアチェンジのための転職だけでなく、全国的な教員不足の解決を目指す取り組みのひとつとして捉えている。そのため、教員としてのユーザー登録は現職の教員に加えて、教員免許を取得しつつも民間企業へ就職した人、教員として就職し現在は教職から離れた人、定年を迎えたベテランなど、さまざまなバックグラウンドの人が利用できる。また、教員免許を取得予定の教職課程履修中の学生や教員免許取得済みの大学院生も登録可能。

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