電算システムは、日本電気と教育DX分野ならびに文部科学省が推進するGIGAスクール構想第2期(通称:NEXT GIGA)について連携を強化し、協業を開始することを、4月1日に合意した。具体的には、NECが開発を進めてきた学校向けデータ利活用サービスである「学びの様子見える化サービス」の事業を継承し、教育DXの主力サービスとしてラインアップする。
学校では、多様なバックグラウンドを持つ児童生徒が増えたことや、個人差の尊重が求められるようになったことで、一人ひとりの特性やニーズ、スピードに合わせた個別最適な学びがますます重視されている。教員は、児童生徒が1人1台の端末を使うことで得られるデータをどのように活用してより効果的な授業を行うかを日々試行錯誤している。
「学びの様子見える化サービス」は、各端末の利用状況のデータや児童生徒へのアンケート結果から学びの様子を可視化することで、教員が児童生徒一人ひとりに合った学習指導を行ったり、振り返ったり、確認したりすることを支援するサービス。
電算システムが開発した「Google Classroom」用のWebアプリケーション「Ra:Class(ラクラス)」というWebアプリケーションと「学びの様子見える化サービス」と統合することによりサービスを強化。東京学芸大学 教育学部 高橋純教授との共同研究のもと、児童生徒自身が学習過程や学習形態を自己決定・自己調整を行う「複線型の授業形態」についての分析も進め、より高次な資質・能力の育成と1人1台端末の活用について検討を行うことで、教育DX分野での総合的なサービスの提供を目指す。
また電算システムは、2025年のNEXT GIGAにおいて「学びの様子見える化サービス」と「Ra:Class」とで8万ライセンスの提供を目標に掲げ、Chromebook 端末をあわせた営業活動をNECおよびNEC販売パートナーと連携し、より多くの教育機関や自治体に利用されるよう展開する。さらに、教育データの分析や利活用において、NECが提供するDX基盤「NEC Digital Platform」との連携も進めていく。
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