フルノシステムズは、笛吹市教育委員会のICT整備において、同社が提供する無線LANアクセスポイント「ACERA(アセラ)」が採用されたことを、3月29日に発表した。同市では、子どもたち一人ひとりが学習用端末を所持し授業で活用するためのネットワーク基盤として、市内小中学校19校に約450台の「ACERA」を配備し、校内無線LANを運用している。
同市教育委員会では、児童生徒向けの1人1台学習用端末と高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備する国の政策「GIGAスクール構想」に基づき、2020年度に市内小中学校のネットワーク整備に着手した。同年度末には、各校に学習用端末を導入して教育ICTの基盤を整え、2021年度より市内全域で本格的に運用を開始した。
同市は教育DXによる新たな価値創出を目標に掲げており、従来の教育方法とICTを組み合わせたベストミックスによる子どもたち主体の授業スタイルの確立と、個別最適化された学習の実践を目指している。Society5.0時代を生きる子どもたちの未来を見据えた、情報活用能力や情報モラル、論理的思考の育成というテーマを実現するための手段として、ICTを積極活用していく方針としている。
学習用端末を利用した、授業の円滑な進行を支える通信インフラとして「ACERA」が役割を担っている。
市内小中学校19校の教室に約450台の「ACERA」を設置し、校内無線LANを構築している。また、市内各所に点在する学校のネットワークを集中管理するためのツールとして、同社の無線ネットワーク管理システム「UNIFAS(ユニファス)」を採用した。「UNIFAS」の導入により「ACERA」の利用状況や死活監視のほか、管理者が「ACERA」の無線帯域幅を最適化して各学校の学習用端末が円滑につながり動作するよう設定できる。管理者が「UNIFAS」を利用してネットワークのつながりやすさを検証し、全校に展開している。
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