LINE WORKSは、同社が提供するビジネス向けコミュニケーションツール「LINE WORKS」が、千葉県いすみ市小中学校長会に導入されたことを、3月4日に発表した。
いすみ市小中学校長会では、臨時休校のお知らせなど学校運営に関する重要な情報を、いすみ市教育委員会から市内全12校の小中学校の校長が集う校長会へ発信・指示している。緊急性の高い連絡もある中で、電話の連絡網では情報が全員に行き渡るまでに1日時間がかかることがあり、メールとFAXからの発信では受信できたかどうかを一人ひとりへ電話でも確認するという二度手間が発生していた。
そこでビジネスチャットの選定において、個人情報の登録が不要でLINEと操作性が似ている「LINE WORKS」の導入を決定した。これにより、緊急時の迅速な情報共有や教員同士の横の連携強化が実現した。
いすみ市小中学校長会では「LINE WORKS」の導入にあたり、導入方法やメリットについての説明会を開催した。ITリテラシーが異なる中で足並みをそろえて利用をスタートするため、「LINE WORKS」のWebサイトに掲載されているスマートフォン版の「かんたんマニュアル はじめ方編」を参考に、アプリのインストール方法や一人ひとりのIDとパスワードを記載したオリジナルの資料を配布した。マニュアルに沿って丁寧に案内でき、全員スムーズにログインできている。
「LINE WORKS」導入効果は以下の通り。
1.電話では丸1日かかった情報の周知が、既読機能のある「LINE WORKS」では1時間で完了。緊急時の横の連携も強化
グループトークを作成したことで全員が同時に正確な情報を受け取れるようになり、発信してから1時間後には全員既読となり周知までのスピードが格段に速くなった。返信が欲しいときには既読機能から未読者を確認し、対象者のみに電話連絡ができるようになったことも大幅な時短につながっている。また緊急時には、校長同士で迅速な情報交換がなされることで、横の連携も強化された。
2.トークルームの活用により会議の所要時間が30%削減
1回のメッセージ送信で全員へ一斉にかつ確実に周知できるようになったため、電話の連絡網やFAXとメール連絡が廃止された。校長会の会議を年に6回ほど実施しているところ、会議内容を事前に「LINE WORKS」のトークルームに共有しておくことで、当日の会議の所要時間がおよそ30%短縮され、所定の時間内に終了させることが可能となった。
3.外出先でも迅速な指示・情報共有が可能に。教育委員会と小中学校との情報連携が実現
いすみ市教育委員会の職員が出張中に、台風の影響で同市の小中学校の休校が急遽決定したことがあった。従来は職員が市役所に戻ってから校長に電話連絡し、お知らせ用の文書を作成しメールで送信していたため時間がかかっていた。「LINE WORKS」導入後は手元のスマートフォンから校長に周知できるようになった。
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