マイナビは、2026年卒業予定の全国の大学生・大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査4月＜就職活動におけるAI利用について＞」の結果を5月26日に発表した。同調査は、4月25日〜30日の期間に行われ、1385名（文系男子：230名、文系女子：546名、理系男子：293名、理系女子：316名）から有効回答を得ている。
調査対象者にAI利用について尋ねたところ、利用経験のある学生は82.7％となり、2024年卒学生の利用率（39.2％）と比較して2年間で2倍超となった。
AIの利用場面について尋ねた質問では、「就職活動やそれ以外でも利用がある」（62.3％）がもっとも多く、就職活動でAIの利用経験がある人は66.6％に達している。
就職活動におけるAIの利用方法としては（複数回答）、「エントリーシートの推敲」（68.8％）が最多となり、「エントリーシートの作成」（40.8％）がそれに続いた。
就職活動においてAIを利用する理由を尋ねたところ、「作業時間の短縮になるため」（62.6％）、「AIによって自身のアウトプットを改善・改良するため」（58.0％）といった、タイムパフォーマンスを重視する現在の学生の価値観に沿ったものが多く挙げられている。
企業が選考時の評価検討にAIを利用していることに対し、学生の意見を尋ねると、「使ってよいと思う」という回答がもっとも多かったのは「適性検査の評価検討」（49.8％）だった。「使ってよいとは思わない」という回答がもっとも多かったのは、「面接内容の評価検討」（47.5％）だった。
企業から指定される面接手法が、「受験意欲」に影響するかを尋ねたところ、受験意欲が「上がる」面接手法としては「対面面接・Web面接」が最多となった。受験意欲がもっとも「下がる」面接手法は、「動画選考・AI面接」となっている。
面接手法を選べる場合、どの手法を選ぶかを尋ねた質問では、一次面接は「Web面接」（79.3％）がもっとも多った。それ以降の選考段階では「対面面接」を希望する割合が増え、最終面接では「対面面接」（85.0％）が最多となった。
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