日経BPは、書籍『スマホの中の子どもたち デジタル社会で生き抜くために大人ができること』(エミリー・ワインスタイン氏、キャリー・ジェームズ氏・著、豊福晋平氏・訳、水野一成氏・解説)を、5月23日に発売した。税込価格は2970円。

同書では、おもに10代の子どもたちがデジタルエージェンシー(個人がデジタル技術を主体的に使いこなす力)を身につけるために、親や教員といった大人に何ができるのかを具体的に示している。
著者の1人であるエミリー・ワインスタイン氏は、ハーバード大学教育大学院「プロジェクト・ゼロ」の主任研究員兼研究ディレクターである。ワインスタイン氏らの主領域でもある社会学をベースにしつつ、同学のプロジェクトで培われた知見も合わせて、教育的な働きかけを指向する。
また、スマートフォンが手放せない子どもたちを高圧的に叱るのではなく、共感と対話理解に基づくアプローチを提唱している。
同書の目次は以下の通り。
- はじめに 私たちは何を見逃しているのか?それがなぜ重要なのか?
- 第1章 デジタル時代に本当に心配すべきこと
- 第2章 スクリーンの魅力──なぜ私たちは離れられないのか
- 第3章 友情のジレンマ──デジタル時代に変わる関係性の形
- 第4章 ちょっとした嫌がらせと大きな喧嘩──小さな火種が爆発する理由
- 第5章 ヌード画像──リスクを承知でティーンがセクスティングをする理由
- 第6章 政治は個人的なもの、逆もまた然り──切り離せない現代の関係性
- 第7章 生涯消えない?デジタル足跡──過去と共存する未来
- 第8章 結論:「デジタルエージェンシー」のために大人ができること
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