小学生の子どもを持つ保護者、9割超が子どもの「自己調整力」の必要性を実感【イー・ラーニング研究所調べ】

　イー・ラーニング研究所は、小学生の子どもを持つ保護者世代を対象に実施した、「新学期の適応と自己調整力に関する意識調査」の結果を5月23日に発表した。同調査は、4月3日〜22日の期間に行われ、422名から回答を得ている。

　調査対象者に、自身の子どもは新学期の生活に「期待」や「不安」を持っていると思うかを尋ねたところ、「とても持っていると思う」と「少し持っていると思う」を合わせた割合が約9割を占めた。

　自身の子どもは、新学期の環境変化によるストレスを感じやすいと思うかを尋ねた質問では、「とても感じやすい」と「少し感じやすいと思う」を合わせた割合が9割超となっている。

　自身の子どもは、新学期の環境変化においてどのようなストレスを感じていると思うかを尋ねたところ（複数回答）、「新しい先生や友人との人間関係の構築」がもっとも多く、「新しい場所、慣れない環境での生活に対する不安」がそれに続いた。

　自身の子どもの5月病（新学期の疲れやストレス）を予防するために、家庭で工夫できることは何だと思うかを尋ねた質問（複数回答）では、「子どもの話をよく聞き、不安や悩みを共有するようにしている」が最多となり、「十分な睡眠時間やバランスのよい食事などの健康管理」がそれに続いている。

　ストレスの予防や対処に必要な、自己の行動や感情をコントロールする「自己調整力」というキーワードについて知っているかを尋ねたところ、「知らない」が6割超という結果となった。

　自身の子どもが環境の変化によって受けるストレスの予防や対処をするために、「自己調整力」を身につける必要があると思うかを尋ねた質問では、「必要であると思う」と「ある程度必要であると思う」を合わせた割合が、9割超に達している。

　家庭において、子どもの「自己調整力」を育むために意識すべきと思うこととしては（複数回答）、「感情を言葉で表現したり、リラックスできるように促すこと」を挙げる回答がもっとも多かった。

　子どもが「自己調整力」を高めるために、学校や地域でどのようなサポートがあればいいと思うかを尋ねたところ（複数回答）、「ストレスや感情のコントロールを学べる機会」「問題解決のステップを学ぶ機会」「自分の行動や成果を振り返る機会」といった回答が多く寄せられている。