マイナビは、企業の新卒採用に対する意識や採用活動全体の動向を把握することを目的として、2001年(2002年卒)より毎年実施している「マイナビ2025年卒 企業新卒採用予定調査」の結果を、2月26日に発表した。同調査は、2月1日~14日の期間に行われ、1842社から有効回答を得ている。
調査対象の企業に、2025年卒学生の採用予定数を尋ねたところ、文理ともに「前年並み」が前年よりも増加した。これまで2年連続で、採用数を「増やす」と回答する企業が増加していたものの、2025年卒は前年と比較して「増やす」という回答が減少している。
新卒採用実施の理由としては、「将来の幹部候補・コア人材の確保」が3年連続で減少する一方で、「退職者の増加」や「前年に新卒を採用できなかったから」が増加した。
採用環境の見通しを尋ねた質問では、「非常に厳しくなる」(22.8%)と「厳しくなる」(53.8%)を合わせた割合が76.6%に達しており、文理それぞれの見通しも「厳しくなる」と予想する企業が3年連続で増加している。
自社の新卒採用が厳しくなっている要因としては、「新卒学生全体の数が減っていること」(70.8%)がもっとも多く、「新卒採用をする企業が増えていること」(53.1%)がそれに続いた。
給与の引き上げについて尋ねたところ、初任給の引き上げを行う予定の企業は47.2%となった。具体的には「現時点ですでに引き上げており、さらに引き上げを行う予定」が34.5%で、上場企業では49.3%で最多となっている。
基本給の引き上げを行う予定の企業は48.8%と、初任給と同様の傾向がみられた。
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