学情は、2016年卒~2025年卒の10年間における「就職人気企業ランキング」の結果比較を、2月5日に発表した。2025年卒学生を対象にした2023年調査は、2023年4月1日~10月31日の期間に行われ、7715名から有効回答を得ている。
2016年卒学生を対象にした10年前の「就職人気企業ランキング」では、1位にANA(全日本空輸)、3位にオリエンタルランド、4位にJTBグループ、7位にJAL(日本航空)がランクインし、航空・旅行・レジャーが人気を集めていた。2位の伊藤忠商事、9位の丸紅と商社も支持を集めたほか、5位に三菱東京UFJ銀行(現・三菱UFJ銀行)、10位に三井住友銀行がランクインし、金融も人気を集めていたことがわかる。
2017年卒~2019年卒は、2016年卒に続いてANA(全日本空輸)が4年連続で首位を獲得したほか、JAL(日本航空)もトップ10にランクインし、航空が高い人気を集めていたことがうかがえる。また、JTBグループやオリエンタルランドといった、旅行関連も人気を集めていた。
2020年卒~2025年卒では、伊藤忠商事が6年連続で首位を独占したほか、味の素やアサヒ飲料といった食品も高い人気を誇る。任天堂は、2021年卒で9位にランクインして以降、2022年卒では6位、2023年卒では5位、2024年卒では2位、2025年卒では4位とトップ10を守り続けている。また、2022年卒以降は講談社や集英社もトップ10の常連となり、ゲームや電子コミック、動画といったデジタルコンテンツを提供する企業が、デジタルネイティブである学生から支持を集めていることが明らかになった。
なお、2016年卒~2025年卒の10年間、トップ10に入り続けた企業は伊藤忠商事のみであり、同社は2020年卒~2025年卒の調査では6年連続で首位を獲得するなど、人気の高さがうかがえる。
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