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教育現場でのICT活用事例紹介(小学校)

Google Jamboard代替候補「FigJam」の特徴とは? 印西市立原山小学校の授業をレポート

Figma CPO 山下祐樹氏&印西市立原山小学校 校長 松本博幸氏インタビュー

 2024年でサービスの終了が発表された、ホワイトボードアプリの「Google Jamboard」。その後継サービスとして、Googleから公式に案内されたアプリのひとつが、Figmaが提供する「FigJam」だ。本稿では、10月に千葉県印西市立原山小学校で行われた、FigJamを活用した授業の様子を紹介する。加えて、学校現場におけるFigJamの可能性について、FigmaのCPOである山下祐樹氏と同校の校長である松本博幸氏に話を伺った。

授業でFigJamを使いこなす子どもたち

 Figmaの関係者も視察した今回の授業。3年生の社会、5年生の社会と理科、6年生の社会と国語でFigJamが活用された。どの授業でも児童は1人1台端末を使いこなし、教室前方に設置された電子黒板では、全員がFigJamを操作する様子を一覧で見ることができた。また、学習計画の提示やふり返りには授業支援クラウド「ロイロノート・スクール」を使用し、その画面キャプチャをFigJamに貼りつけることで、児童は常に学習計画を意識しながら作業を進めていた。

3年生 社会「店ではたらく人」

 このクラスでは前時に、町のスーパーマーケットを見学したという。本時はその際に「わかったこと」を、班ごとにFigJamでまとめていく授業だ。児童は「売り場がどのように工夫されているか」を付箋に書き出して写真を貼りつけ、セクション機能を使って売り場の地図を作っていた。

FigJamを使って売り場の地図を作成 FigJamを使って売り場の地図を作成
FigJamを使って売り場の地図を作成

 授業を実施した先生に話を伺ったところ、進め方の細かい指示はせず、地図をどのように作るかは児童に任せているとのことだった。

FigJamにまとめる際の決まりは必要最低限に
FigJamにまとめる際の決まりは必要最低限に

5年生 社会「水産業のさかんな地域」

 日本の水産業について、児童はそれぞれ「魚のとり方」「魚の流通」「つくり・育てる漁業」「水産業の課題」の4つのテーマの中から自分が気になる内容を選び、教科書・資料集やインターネットを使って調べていく。調べた内容は児童ごとにセクションにまとめる。セクションの色はテーマごとに変えているため、誰がどのテーマを調べたのかが一目でわかるようになっている。

児童それぞれがテーマを決め、調べたことをFigJamにまとめる 児童それぞれがテーマを決め、調べたことをFigJamにまとめる
児童それぞれがテーマを決め、調べたことをFigJamにまとめる
共同スペースを中心に置き、その周りに児童ごとのセクションを作成。セクションの色はテーマごとに分かれている
共同スペースを中心に置き、その周りに児童ごとのセクションを作成。セクションの色はテーマごとに分かれている

5年生 理科「流れる水のはたらき」

 川が流れる場所によって、川原の石や土地の様子にどのような違いがあるのかを調べ、電子教科書のキャプチャを組み合わせながらFigJamにまとめていく。

キャプチャを活用しながらまとめていく
キャプチャを活用しながらまとめていく

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学校現場でのユニークな使い方に驚き

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この記事の著者

森山 咲(編集部)(モリヤマ サキ)

EdTechZine編集長。好きな言葉は「愚公移山」。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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