Z会ソリューションズは、子どもの学力を平均以上からレベルアップさせたいと考えている小学生の保護者を対象に実施した、子どもの学習に関する実態調査の結果を9月5日に発表した。同調査は、6月27日~28日の期間に行われ、110名から有効回答を得ている。
調査対象者に、自身の子どもが日々の学習を進める中で悩みはあるかを尋ねたところ、「非常にある」が12.7%、「ややある」が57.3%となった。
自身の子どもが日々の学習を進める中で悩みが「非常にある」「ややある」と答えた人に、自身の子どもが日々の学習を進める中で、どのような悩みがあるかを尋ねた質問(複数回答)では、「子どもがきちんと理解できているのかわからない」(62.3%)がもっとも多かった。以下、「どのように教えてあげたらいいかわからない」(45.5%)、「集中力を継続させる方法がわからない」(45.5%)が続いている。
同じく、自身の子どもが日々の学習を進める中で悩みが「非常にある」「ややある」と答えた人に、自身の子どもが日々の学習を進める中で、どのような悩みがあるかについて自由に答えてもらったところ、「宿題を適当に終わらせてしまう」「勉強につまずいた子でもわかる教え方はないか」といった回答が寄せられた。
子どもの学力を平均以上にレベルアップする上で、子どもが学習でつまずきやすいポイントとして感じているものを尋ねた質問(複数回答)では、「文章題・読解」(62.7%)が最多となり、以下「図・表の読み取り」(40.9%)、「計算」(30.9%)が続いている。
子どもの学習における具体的なつまづきポイントとしては(複数回答)、「ケアレスミスが多い」(52.0%)がもっとも多く、「本質的に理解できているかわからない」(50.0%)、「応用問題になると手が出なくなる」(41.8%)がそれに続いた。
そのほか、子どもの学習における具体的なつまづきポイントを自由に答えてもらったところ、「問題を読み忘れたり、読んでも理解できていない」「集中力」といった回答が寄せられている。
AIの社会的浸透や共通テストの導入などを受け、近年の子どもの教育において、本質的な読解・思考力の重要性が高まってきていると思うかを尋ねた質問では、「非常にそう思う」が16.4%、「ややそう思う」が49.1%だった。
近年の子どもの教育において、本質的な読解・思考力の重要性が高まってきていると「非常にそう思う」「ややそう思う」と答えた人に、そう思う理由を尋ねたところ(複数回答)、「知識量だけでは戦えないから」(43.1%)が最多となった。以下、「社会生活の中で必要な場面が多いから」(33.3%)、「AIで代用できる部分が、社会の中に広がってきているから」(29.2%)が続いている。
そのほか、本質的な読解・思考力の重要性が高まってきていると思う理由を、自由に答えてもらった質問では、「思考力、発想力がAIに代替されない分野だと思うから」「地頭のよさが社会に出て必要」といった意見が寄せられた。
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