レバレジーズは、同社の運営する新卒向け就職エージェント「career ticket(キャリアチケット)」が、同サービスに登録している大学生を対象に実施した、ChatGPTなど生成AIを使った就活の実態調査の結果を、9月4日に発表した。同調査は、7月14日~21日の期間に行われ、352名から回答を得ている。
調査対象者に、ChatGPTなどの生成AIを就職活動において使ったことがあるかを尋ねたところ、「使用した」という回答は18.8%だった。就職活動に生成AIを「使用した」と答えた学生に、その理由を尋ねた質問では、「自分の考えを言語化するときに便利」「文章の表現に誤りがないかを確認するために使用している」「ESの校閲・添削が素早く終わる」といった回答が寄せられている。また、「場所や時間を気にせずにサービスを利用できる手軽さ」といった回答もみられた。
就職活動に生成AIを「使用した」と答えた学生に、生成AIの使用目的を尋ねたところ(複数回答)、「ES作成」(38.4%)がもっとも多く、以下「自己分析」(17.9%)、「業界/企業分析」(16.1%)が続いている。
同じく就職活動に生成AIを「使用した」と答えた学生に、生成AIを就職活動で使用した感想を尋ねた質問では、「期待以上だった」という回答が36.4%に達した。「期待以上だった」と答えた学生からは、「稚拙な文章をスマートに変換してくれた」といった文章添削においてうまく活用できたという回答が寄せられている。一方で、「期待以下だった」と答えた学生からは、「うまく指示しないと定型文ばかりの文章になる」「回答が普遍的すぎる」といった回答が寄せられた。
就職活動において、生成AIを使うことに対してどのように思うかを尋ねたところ、「反対」が24.4%に達した。反対の理由としては「自分の力で就活すべき」「AIの情報源が不明だから」「みんなが使えば似たような文章になる」といった意見が寄せられている。一方、「賛成」と答えた学生からは、「すべてをAI任せにするのはよくないものの、使えるものは使って就活を効率よく進めるほうがいい」といった意見が寄せられた。
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