河合塾は、2025年1月より始まる新課程入試に向けて、高校1~3年生500名を対象に実施した「新課程入試と受験勉強に関する意識調査」の結果を、9月5日に発表した。同調査は、7月3日~10日の期間に行われている。
調査対象者に、将来の目標やビジョン(なりたい職業・人物像など)があるかを尋ねたところ、「明確にある」と「なんとなくある」を合わせた割合が79.0%に達した。
大学受験の結果が、自身の将来に影響すると思うかを尋ねた質問では、「思う」という回答が96.8%を占めている。
志望大学を決めた基準としては(複数回答)、「自分の将来の夢や歩みたいキャリア像に近づけるか」「興味のある学問が学べるか」「就職活動に役に立つか・就職率の高さ」が上位を占めた。
調査対象者のうち、高校1年生と2年生に対して、2025年度からの新課程入試について不安なことがあるかを尋ねたところ、9割超が何らかの不安を抱えている。とりわけ「新課程入試で変わる内容がわからないから」という回答が35.3%でもっとも多い。また、大学入学共通テストへの「情報I」の追加や、過去問がないことなど、誰も経験していない入試に対して、対策の不明瞭さに不安を感じていることがうかがえる。
同じく高校1年生と2年生に、新課程の入試対策は早めに始めた方がいいと思うかを尋ねた質問では、「早めに始めた方がいいと思う」とする回答が95.3%を占めた。
同じく高校1年生と2年生に、高校生活と受験勉強を両立しつつ志望校に合格するために、必要だと思うこととしては(複数回答)、「効率の良い学習方法を身に付ける」が最多となり、以下「周りよりも早く勉強を始める」「学習量を多く確保する」が続いている。
一方で、すべての調査対象者に、大学入試に向けて勉強を始めているかを尋ねたところ、高校1年生の約8割、高校2年生の約6割が受験勉強に着手できていない現状が明らかになった。
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- 修正履歴
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- 2023/09/21 18:34 情報提供元より4つ目のグラフのテキストに誤りがあったとの連絡を受けたため、画像を差し替えました。
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