ワークスモバイルジャパンは、同社が提供するビジネスコミュニケーションツール「LINE WORKS」が、教職員の働き方改革の一環として千葉県いすみ市立夷隅小学校に導入されたことを、8月2日に発表した。
同校の職員会議では、口頭での伝達が多く伝え漏れのリスクが常に生じていること、また時間内に終わらない会議により教職員の在校時間が長引いてしまうことが課題になっていた。より確実に迅速な意思疎通が図れる連絡ツールはないかと模索したところ、他校関係者からの助言とICT支援員のサポートにより「LINE WORKS」の導入を決定。掲示板のコメント欄活用により会議時間の短縮を実現した。
また校外学習など遠隔地にいる教職員とのタイムリーな指示・伝達も可能となり、伝達事項のコミュニケーションリスク解消や教職員の在校時間の減少にもつながっている。
ICT教育の推進においては、「LINE WORKS」の外部トーク連携によるICT支援員との連携強化によって授業中の機器トラブルや教材の相談などを即時に解決できるようになり、ICT教育の学習環境が日々改善されている。
同校における「LINE WORKS」導入効果は以下の通り。
職員会議用の掲示板へ事前に共有事項を投稿し、会議時間を最大15分短縮
「LINE WORKS」の掲示板にあらかじめ職員会議の日にちを記載した投稿を作成し、各教職員はそれぞれが抱える連絡事項をコメント欄へ投稿するよう会議の運用を変更。これにより職員会議当日は補足説明のみで完結し、所定の時間内で終了できるようになった。テキストとして記録されることにより振り返りもしやすくなり、伝え漏れのリスクも軽減した。
グループトークの活用により、遠隔地との迅速な情報共有と現場の危機管理が可能に
同校では校外学習先の様子を学校のホームページへ掲載している。これまでは引率の教職員がデジタルカメラで撮影し、学校に戻ってからホームページを更新する教職員へ写真データを受け渡していた。
校外学習は遠隔地で行われるためデータを受け取るまでに一日中教職員が待機する場合もあったが、「LINE WORKS」導入後は校外学習用のグループトークからタイムリーなデータ共有が実現し、速やかにホームページを更新できるようになった。待機時間がほぼなくなったことにより、昨年度に比べて教職員の在校時間が短くなった。
また同グループトーク内では現地で紛失物やけが人が出た際の情報共有の場としても機能しており、現地での危機管理ツールとしての役割も果たしている。
外部トーク連携によりICT支援員との連携を強化。ICT教育における学習環境の改善を実施
同校では、タブレットを用いたICT教育を受ける児童たちへのサポートや教職員への研修のために、月に一度ICT支援員が来校している。ICT支援員の「LINE WORKS」アカウントと教職員の「LINE WORKS」アカウントを外部トーク連携することにより来校日以外の日でも連絡が取れ、授業中に発生した端末トラブルはトークルーム上ですぐに相談・解決が可能になった。学習内容に関わる相談も気軽にできるようになり、ICT教育推進のためのよりよい環境づくりへとつながっている。
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