城南進学研究社は、不登校児童生徒の家庭での学びを支援することを目的として、同社が運営するオンライン学習教材「デキタス」が、大分県教育委員会に6月1日に導入されたことを発表した。不登校支援を目的とした自治体による「デキタス」の採用は、神奈川県横浜市・秦野市・海老名市・奈良県奈良市に続き、今回で5例目となる。

同県教育委員会は、不登校の児童生徒とその保護者を支援する関係機関や民間団体の情報をまとめたリーフレット「不登校児童生徒支援ガイド」を作成するなど、不登校支援を積極的に展開している。市区町村単位ではなく、県を挙げて不登校支援に取り組んでいる。

「デキタス」は、全国の中学校の不登校児クラスやフリースクールで多く使用されている。同県教育委員会は、不登校児童生徒が自宅で使用できるICT教材として「デキタス」に着目した。「学習のしやすさ」「管理画面の見やすさ」「価格の安さ」が評価され、この度正式な採択に至った。
特に、管理画面上のデータの視覚化によって教員が生徒の学習状況を把握しやすくなったことで「出席扱い認定制度」(不登校の児童生徒に対して、ICTを活用した自宅学習で出席扱いにする文部科学省による方針)に必要な単位を認定しやすくなった。

「デキタス」は、学校の勉強を確実に理解することを目指して開発された小中学生用オンライン学習教材。教科書に沿った授業や多彩な演習問題が5教科すべてにラインナップされている。さかのぼり・さきどり学習で前の授業に戻ったり、先に進んだりできるほか、定期テスト対策問題を作成して挑戦したりすることも可能。
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