デジタル・ナレッジは、同社の提供している学習管理システム(LMS)「KnowledgeDeliver」および「Video+オプション」によって、近畿大学のオンデマンド授業「KICSオンデマンド」の開講を支援している。
同取り組みでは、LMSから取得される学習ログの分析を通じて、学生のリアルな学習行動を明らかにしている。
具体的には、「KnowledgeDeliver」の基本機能によって取得可能な視聴日時・視聴回数・動画再生時間といった視聴ログ、「KnowledgeDeliver」と「Video+オプション」のカスタマイズによって新たに実装された機能を通じて取得できる動画の再生ボタン・早送りボタン・シークバーを操作したログ、視聴速度や音量を操作したログといった操作ログの取得が可能となっている。
これまでのログ分析によって、「成績」と「動画公開から何日以内に視聴したか」に相関関係があることが明らかになっている。成績が「秀」や「優」の学生は動画が公開されてから1週間程度で見ている人が多く、「可」や「不可」の学生は1つの動画の視聴完了が公開後10日以上経っていることがわかった。
多くの学生が、23時台をピークに0~1時と深夜帯になっても動画を視聴している。昼間の11~17時も多いもののその倍ほどの人数が23時の時間帯に集中しており、24時間いつでも受講できるオンデマンドの特性が明らかになっている。
そのほか、倍速視聴を使っている学生の7割超が、1.5倍速で視聴しており、科目によっては平均視聴回数が1.4で同じ授業動画が繰り返し視聴されていることがわかった。これらの分析結果から、同社は今後も近畿大学と共同して、よりよい教育環境の実現、提供に取り組んでいく。
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