EDUCOMは同社が提供する児童生徒の心と学びの記録・振り返り支援システム「スクールライフノート」が、GIGAスクール時代の学びのポータルを目指して大幅リニューアルしたことを、5月22日に発表した。
今回のリニューアルでは、学習eポータル機能の実装により文部科学省の公的CBTシステム「MEXCBT」との連携が可能となったことに加え、「Google Workspace for Education」とのSAML認証(異なるインターネットドメイン間でユーザー認証を行うためのXMLをベースにした標準規格)によるシングルサインオン(SSO)を実現し、学校生活の中でより日常的に活用しやすい製品へと進化した。リニューアル内容は以下の通り。
学習eポータル機能実装で「MEXCBT」との連携を実現
学習eポータル機能の実装により「MEXCBT」と連携でき、「MEXCBT」が担う各種機能の実行が可能となる。さらに「スクールライフノート」では「MEXCBT」上の各種テスト問題を時間割に紐づけて設定可能なため、児童生徒は「スクールライフノート」の時間割を見ればその授業で利用するテスト問題に直接アクセスできるようになる。これにより、日常の授業の中でも「MEXCBT」上のさまざまなテスト問題を活用できる。
生活・学習の情報が集約された新ホーム画面
児童生徒向けホーム画面上に学校生活に必要な情報を集約し、一覧性と利便性の高いデザインに進化。新ホーム画面上では、以下のことが行える。
- 心の天気・学びの天気(心の天気は児童生徒の日々の気持ちを天気に例えて可視化する機能。学びの天気は授業ごとに児童生徒が自らの学びを天気と文章で振り返る機能)の入力・確認
- 時間割(授業情報)の確認
- 予定の作成・編集
また、インフォメーションエリアに新着情報を表示させることで児童生徒が自身のノートへのリアクションに気付きやすくなり、心と学びの記録・振り返りの継続意欲を後押しする。
Googleとの連携でアカウント管理を効率化
「Google Workspace for Education」とのSAML認証によるSSOに対応し、ユーザーID・パスワードを入力しなくても各種Googleツールにログインできる。
授業で「Google Classroom」を利用する場合は「スクールライフノート」の授業情報欄に該当Classroomのリンクを貼ることで、児童生徒が迷うことなく必要な情報にアクセスできる。
校務支援システムとの連携で教職員の負担を軽減
時間割や単元などの授業内容は、同社の統合型校務支援システム「EDUCOMマネージャーC4th」の授業の記録(週案)機能で登録されている情報を自動連携できる。
この連携により「スクールライフノート」上での授業情報登録の手間を軽減し、「C4th」への情報登録のみで必要な持ちものや学習内容の伝達が可能になる。児童生徒は今まで以上に見通しを持って授業に臨めるようになり、授業理解のための事前学習などに取り組みやすくなる。
さらに「C4th」と教職員・児童生徒アカウントの情報を連携することで、「スクールライフノート」上での年度初めや転出入時のアカウント管理が自動化され、教職員のアカウント管理負担を大きく軽減する。
新たに加わった「MEXCBT」連携機能やGoogle連携機能により、「心の天気」での生活面に焦点を当てた活用だけでなく、学習面における活用へと幅を広げた製品に進化する。さらに「検温記録(検温・体調・睡眠・朝食の記録)」機能を活用した児童生徒の身体の状況把握が加わることで、教職員も子ども自身もより多角的に現状を把握しやすくなる。
「スクールライフノート」は、毎日活用してデータを蓄積することで、教職員から児童生徒へのきめ細かな指導につながり、児童生徒自身の自己調整能力を深化させ、生活・学習の両面での成長に寄与する。
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