スプリックスは、堺市教育委員会と包括連携協定を締結したことを、3月29日に発表した。これにより、堺市はスプリックスが開発した「CBT for school」を導入し、同市内の児童生徒の基礎学力定着を図り、小中一貫教育を充実させていく。
GIGAスクール構想による1人1台端末の整備が進んだ昨今、公教育の現場では端末活用の具体的な方法が焦点となっており、CBT(Computer Based Testing)への関心が高まっている。スプリックスでは公教育におけるCBT導入を促進すべく、基礎学力・プログラミング・主要教科の理解を評価できる、3つのCBTを学校向けにパッケージ化した「CBT for school」を開発した。
堺市は令和3年2月に「第3期 未来をつくる堺教育プラン」を策定し、同市が目指す教育像の実現のために、ICTの活用を基盤とした教育施策の推進や、「つながる教育」の推進として、小中一貫教育の充実などを掲げている。そのような中、令和4年11月から「CBT for school」の試行を開始した。
これらの背景より、両者は今回の包括連携協定締結に至った。同市は、市内の全小中学校において「CBT for school」を活用することで、児童生徒の基礎学力の定着を図る。また、データに基づき児童生徒のつまずきを早期に把握しカリキュラム作成に生かすことで、新たな学校のあり方の実現に向けた小中一貫教育の充実と授業改善を推進していく。
連携協定の主な内容は以下の通り。
- 「CBT for school」を活用し、堺市内の児童生徒の個別最適な学びを推進
- 「CBT for school」の自動採点、自動集計機能の活用による教員の負担軽減
- 全国学力・学習状況調査と基礎学力定着の相関に関する研究および検証
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