EduLab(エデュラボ)グループは、米OpenAIの「GPT-3.5」を活用した、新たなAI自動採点エンジンの提供を開始することを、3月16日に発表した。
同社グループは、これまで人が行っていたテストの採点業務の自動化を推進すべく、2019年からAIを活用した自動採点技術の研究・開発に取り組んできたが、「採点の根拠が不明瞭」や「問題ごとに学習させ直す必要がある」といった課題があった。
今回発表された、「GPT-3.5」の活用による新たなAI自動採点エンジンの開発は、こういった課題の解決を目的として行われている。
新たに開発されたAI自動採点エンジンでは、英語のライティング問題の採点において文法やスペルミスだけではなく、前後の文脈から適切な表現が使われているかといった、人が採点する際と同じようにAIが判断する。こういった仕組みによって、精度の高い自動採点を実現とするとともに、より適切な表現をAIが提案するなど、今後の学習にも役立てられるようになった。
さらに、人が採点する際に使用する採点基準をAIの要素に当てはめることで、「問題文に対して回答のロジックが合っているか」といった加点・減点要素を明確に提示し、問題の内容が変わっても高品質な採点結果を導き出せる、汎用性の高い自動採点サービスの提供が可能になっている。
あわせて、新たなAI自動採点エンジンを活用した英文の校正サービス「UGUIS(ウグイス)」を無料公開した。同サービスでは、英語を入力すると文法やスペルミスを訂正するともに、AIが前後の文脈から判断してより適切な表現方法を提案する。スタンダード・ビジネス・ロマンティックなど、シーンに合った英文も提案できる。
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