プログラミング総合研究所は、「プログラミング能力検定(以下、プロ検)」において、従来の選択式の設問に加えて実際にコードを入力して解く、実装式問題を追加したことを、2月27日に発表した。
プロ検は、高等学校での「情報I」必修化や、2024年度の大学入学共通テストでの「情報」科目の必須化など、中高生のプログラミング学習における強いニーズに応えるべく、この度実装式問題を追加することとなった。
大学入学共通テストの試作問題では、3問目はプログラミング的思考や実際のプログラミングフローへの理解を問う設問となっており、これまでのプログラミング経験が解きやすさに影響しやすくなる。また、プログラミングスキルの習得には実際の経験値が大きな影響を与えるため、早いうちからコードを自分で書くなど実践学習に取り組むことも重要と言える。
CBT形式の「プロ検」は、従来のペーパーテストでは実現できなかった実装式の問題を追加することで本質的なプログラミング能力の向上に寄与し、入試だけでなく社会でも通用するスキルのアセスメントとして活用できる。
また、CFRP(プログラミング言語に寄らず同一の基準で学習・教授・評価するための共通参照枠)をベースとし、言語を問わずプログラミングの概念の理解度を体系的に分析・評価できるため、今回の実装式問題の追加により、多くのプログラミング学習者がより詳細に自分自身のプログラミング能力を把握し学習に役立てられるようになる。
「プロ検」は、主旨に賛同したプログラミングスクールや学習塾、パソコン教室、学校、学童など、多様な教育機関で実施されている。子どもたちのプログラミング学習への意欲喚起や学習継続のきっかけとして、また受験者や教育者が個人のプログラミング能力・技能を可視化した上で、効果的な学習・指導につなげられるツールとして活用されている。現在はビジュアル言語、テキスト言語のどちらにも対応しており、さまざまなレベルの人が受験できる。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア