ディスコは、全国の主要企業1万6411社を対象に実施した、2024年卒者の採用方針および2023年卒採用の選考終了状況に関する調査の結果を、2月21日に発表した。同調査は、1月30日~2月7日の期間に行われ、1209社から回答を得ている。
調査結果によれば、2024年卒業予定者の採用見込みとしては、「増加」が5年ぶりに3割超(32.8%)に達しており、「減少」は6.1%だった。
2024年卒採用のテーマは「母集団拡大」(31.6%)がもっとも多く、「辞退防止」(16.5%)がそれに続いている。採用活動の方向性は、「採用広報を強化する」「採用対象校を拡大する」など拡大路線が鮮明になっており、9割超の企業がプレ期に広報活動を実施し、早くからさまざまな手段で学生にアプローチしていることが明らかになった。また、採用活動のスタンスを尋ねた質問では、「学生の質より人数の確保優先」(29.1%)がコロナ禍前(2020年卒)を上回っている。
自社の、採用活動の見通しを尋ねたところ、「非常に厳しくなる」が前年の18.8%から41.9%に増加し、「やや厳しくなる」の回答と合わせると「厳しくなる」という回答が8割超に達した。
採用活動の開始予定時期を尋ねた質問では、面接開始が3月に集中し、内定出し開始は4月下旬が最多となっている。なお、大型連休前に内定出しを予定しているという回答が6割を占めた。
文部科学省から発表されている、2025年卒からのインターンシップ新定義の認知度を尋ねたところ、「詳しく知っている」は1割未満に留まっている。
2月時点での充足率は76.8%と、前年(82.9%)よりも低下した。
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