リクルートマネジメントソリューションズは、2023年卒に向けて就職活動を行った全国の大学4年生、大学院2年生を対象に実施した、「2023年新卒採用 大学生の就職活動に関する調査」の結果を1月16日に発表した。同調査は、2022年7月1日~13日の期間に行われ、1316名から回答を得ている。
調査対象者に、就職活動の各段階において、対面とオンラインのどちらが望ましいかを尋ねたところ、説明会と1次面接は約6割がオンラインでの実施を希望する一方、インターンシップや3次面接以降は対面での実施を希望する学生が6割超に達した。
2022年卒学生と比較して、2023年卒学生は「面接経験がオンラインのみ」という学生の割合が下がっている。とりわけ、3次面接以降が対面に切り替わった。
新型コロナウイルス感染症が、学生生活や就職活動に与えた影響としては、「部活動・サークル活動に制限が生じた」が65.1%、「就職活動中、他の人の様子が見えず不安を感じた」が61.4%、「企業への応募書類や面接で語るエピソードに困った」が50.8%となっている。
就職活動において、企業への志望度がもっとも高まる場面を尋ねた質問では、「面接」が最多となった。
内定承諾の最終的な理由としては(複数回答)、「自分のやりたい仕事(職種)ができる」(15.6%)が過去最多となる一方で、「社員や社風の魅力」「制度や待遇」「業績の安定」は減少傾向が続いている。
58.0%の学生は、就職活動をする中で企業からフィードバックを受けた経験があり、70.7%がフィードバックに対してよい印象を持っていることがわかった。
就職活動を経ても、「自分がどのようなことに興味があるかよくわかっている」や「自分がどのようなことが得意かよくわかっている」といった、自己理解に関する項目に「どちらかといえばあてはまる」「あてはまる」と回答する学生は、6割程度に留まっている。
「企業で社会人がどのように働いているかについて理解できている」「社会人としてやっていける自信や見通しを持っている」といった、社会人としての自覚に関する項目に「どちらかといえばあてはまる」「あてはまる」と回答する学生は5割未満だった。
社会人との対話・相談経験が、自己理解の促進につながっている。
就職活動や社会人に関して相談した相手は2~3名で、じっくり話した社会人の数は0~2名がもっとも多かった。
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