カタリバは、取り組んでいる不登校支援事業が、文部科学省の行う「夜間中学の設置促進・充実事業」に採択され、不登校生徒の支援に夜間中学を活用する実証事業を開始したことを、1月17日に発表した。
同実証では、夜間中学に通う不登校の子どもたちに伴走するとともに、子どもたちを円滑に受け入れるための体制づくりを行う。そして、不登校の子どもたちが一人ひとりにあった学びの場を選択できるよう、これまで不登校支援事業で得たノウハウを活かして、夜間中学を活用した新たな学びの場を届けることを目指す。
具体的な取り組み内容は以下の通り。
- カタリバが運営する放課後施設の中で夜間中学が適していると考えられる生徒や、教育委員会が紹介する生徒を夜間中学側に紹介
- 夜間中学への登録など登校のための準備を支援
- 紹介した生徒について個別支援計画コーディネーターが学びの計画を立てて該当生徒の学びに伴走
現在、2名の生徒がこの取り組みを通じて夜間中学への登校を始めており、生徒からは「夜間中学に通う前はうまくやっていけるか不安でしたが、少人数なので先生に丁寧に勉強を教えてもらえて、問題が解けることで勉強が楽しいと思えるようになりました」「学校に行けない中でも、学校には行った方がよいと思っていました。夜間中学は今の自分にとっては普通の中学校より行きやすく、学校に通えるようになってよかったです」といった声が寄せられた。
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