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コロナ禍初期と比較して遠隔授業の困りごとは減少傾向に【関西大学調査】

 関西大学は、教育改善やコロナ禍での学生の実態把握などを目的として、学生・教員に対して実施したアンケート調査の結果を12月7日に発表した。同調査は、9月21日~10月16日の期間に行われ、学生3303名、教員159名から有効回答を得ている。

 コロナ禍で遠隔授業が開始された当初は「課題の多さ」を筆頭に学生の戸惑いが指摘されていたが、今回の調査結果によれば、授業での困りごとはいずれの項目も減少しており、「課題の多さ」は第1回調査から53ポイント減となった。

 授業の「満足度」は、対面よりも遠隔の方が高く、「理解度」「参加意欲」「到達目標の獲得」では大きな差異はみられない。これまでの調査結果と比較すると、対面においては大きな数値の変化はみられないが、遠隔では「満足度」や「理解度」で大幅に数値が上昇している。

 普段の授業への取り組み方について、対面と遠隔それぞれの内容を調べたところ、「予習」「メモを取りながらの学習」「教員への質問」といった多くの項目で対面優位の結果となった。中でも「グループワーク等で意見を言う」は37.8ポイント、「友だちと進捗や内容を確認しながら学習する」は12.4ポイントと、大きな差がみられる。一方で「復習」「授業中の不明点を調べたり、興味を持ったことについて学習する」では、わずかながら遠隔優位の結果となった。

 遠隔授業で経験した活動の頻度を尋ねたところ、「問いかけ」「フィードバック」「LMS(学習管理システム)による課題レポート」が頻繁に行われている一方、「質疑応答」「双方向性ある活動」の頻度は低く、とりわけ「双方向性ある活動」は44.1%と半数未満となっている。

 2021年度の調査では、遠隔授業の学習意欲・効果を高めるために学生がもっとも必要とするポイントは「教員からのフィードバック」だったが、今回の調査では「何度も復習できる教材が提示されていること」がもっとも多かった。

 遠隔授業への取り組み方については、「倍速など再生速度を調整する」(83.8%)、「巻き戻しや繰り返しなどを使用する」(95.1%)と、オンデマンドの利点をうまく活用している学生が多い。

 学力の3要素の獲得実感に関する質問では、「知識」ならびに「思考力」「判断力」「表現力」については対面・遠隔で大きな差異はなく、「実感がある」と回答した学生は8割程度だった。一方で、「技能」ならびに「主体性」「多様性」「協働性」については対面優位の結果となり、とりわけ「協働性」では29.7ポイントの差がみられる。

 対面授業への取り組み方について尋ねた質問では、「パソコンやタブレットを持ち込み、活用しながら学習する」という回答が55.4%を占めた。

 遠隔授業について、教員にコロナ禍以前の対面授業と比較してどのような変化を感じたかを尋ねたところ、「授業の理解度」「学びへの意欲・積極性」など多くの項目で約7割が「よくなった」「変化なし」と答えている。「双方向的な学びに対する意欲・積極性」のみ、「悪くなった」という回答が約4割に達した。

 遠隔授業における活動の頻度としては、「定期的な課題の提示」「質問に対するフィードバック」などは9割以上の教員が実施していた一方で、「学生同士のディスカッション」「プレゼンテーション」などを実施していた教員は2割程度に留まっている。

 そのほか、遠隔授業のよいところを自由に答えてもらった質問では、「課題の管理が楽になった」「大人数の対面授業よりも、全般的に授業に対する取り組み意欲は向上したと感じる」「移動がないためその分じっくりと授業に取り組める」といった意見が寄せられた。

 学生生活に関する満足度を尋ねた結果を、学年ごとにみると、「友だちや先生との交流」が全体平均60.8%/3年次生54.4%、「大学の施設利用」が全体平均78.2%/3年次生71.8%、「課外活動」が全体平均51.2%/3年次生39.9%、「キャンパスでの大学生らしい生活」が全体平均57.6%/3年次生48.2%、「授業時間外での友人との勉強に関する交流」が全体平均64.2%/3年次生53.8%と、いずれの項目も3年次生がもっとも低い。「大学における学びの充実度」について尋ねた質問では、全体平均82.3%/3年次生76.2%と、こちらも3年次生がもっとも低く8割を下回った。

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https://edtechzine.jp/article/detail/8554 2022/12/09 07:00

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