MIXIは、同社が参画している「Kids VALLEY 未来の学びプロジェクト」の一環として行っている、渋谷区立中学校への支援における2022年度上期の取り組みを振り返るとともに、下期に実施を予定している新コンテンツについて、同社が発行しているニュースレター「MIXI NEWS」のVol.46(9月発行)にて紹介している。
同社は、東急および渋谷に本社を構えるIT企業(サイバーエージェント、DeNA、GMOインターネットグループ)、および渋谷区教育委員会と、2019年6月に「プログラミング教育事業に関する協定」を締結し、「Kids VALLEY 未来の学びプロジェクト」に参画することで、渋谷区立小・中学校でのプログラミング教育の充実を図るなど、次世代に必要な資質・能力を持った人材を渋谷から輩出する土台作りを進める活動を行ってきた。
2021年度は、「技術科」でのプログラミング授業の導入、「シブヤ『部活動改革』プロジェクト」への参画といった、プログラミング教育支援に関する新たな取り組みを展開しており、2022年度も活動をさらにアップデートし推進している。
2022年度の上期では、同社による渋谷区立中学校へのプログラミング教育支援が3年目に入った。従来のように同社の社員ではなく、学校の教員が主体となってプログラミング授業ができる環境を整えていくために、2019年から同社が支援している渋谷区立鉢山中学校において、ICT担当教員主導の下で同社のソフトウェアを活用したプログラミング授業を「総合」の時間に実施した。
同社は、2021年から渋谷区立中学校の部活動を地域企業・団体の協⼒を得て全校合同で行う「シブヤ『部活動改革』プロジェクト」を支援しており、2022年度は9つの部活のうちの1つ「デジタルクリエイティブ&eスポーツ部」にて、年間活動の半分を同社が担当している。これまでプログラミング教育支援で提供してきたテキストプログラミングツールを活用した活動以外にも、同社が開発した会話AI ロボット「Romi」とプログラミングツール「Romi シナリオエディター」を使って、AIロボットとの会話をプログラミングする、新しいコンテンツを実施した。
2022年度の下期は、学校側の要望を受けて渋谷区の理数教育重点校である鉢山中学校において「技術科」以外に「数学」や「理科」でも、同社のプログラミングやゲーミフィケーションの知見を活用した授業を11月に実施する。
中学1年数学「B 図形 (2)ウ」では、新たに図形の面積や体積の問題に活用できるプログラミング課題を開発し、数学とプログラミングの相乗効果によってそれぞれで求められる知識技能を、より効果的に身につけられる。
中学2年理科「化学変化」、中学3年理科「化学変化とイオン」では、に見えない原子や分子といった新しい概念をビジュアル化し、自由に触って動かすことで、化学変化における物質の変化や量的な関係をミクロに捉えて理解できるようにする。また、ゲーム感覚で化学の問題に取り組むことで生徒の興味関心を高め、自発的な反復学習を促し、元素名や元素記号、反応式といった基礎知識の定着をはかる。
ほかにも、課題解決型学習(PBL)の推進や、渋谷区部活動におけるデザイン分野のコンテンツ開発なども行っていくという。
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