フォトロンは、同社が提供するネットワーク収録システム「Spider Rec(スパイダーレック)」と、学習動画共有プラットフォーム「CLEVAS(クレヴァス)」を筑波大学が導入したことを、9月21日に発表した。
同大学は、「Spider Rec」「CLEVAS」の導入により、ZoomをはじめとするWeb会議ツールとの連携など新たな講義収録・配信環境を低コストで実現するとともに、8教室の講義を手間なく全自動収録し、学習サポートや海外交流大学への動画配信にも活用している。
これまでは、学内のeラーニング推進およびICTによる教育の質向上を目的として、2013年に導入した同社の講義収録システム「Cbox」を活用していた。サーバー老朽化を機に、カメラとエンコーダを各教室に設置するだけで手間なく収録でき、1教室あたりのコストを低価格に抑えられる「Spider Rec」へのリプレイスを決定した。また、新たに朝日ネットのクラウド型教育支援サービス「manaba」との連携が可能な「CLEVAS」の採用を決めた。
これらのサービスは2020年度の切り替えを予定していたが、新型コロナウイルス問題が発生により、講義をオンラインで配信できるWeb会議ツールが一気に普及し、講義収録・配信システムと連携させる必要が出てきた。
「Spider Rec」と「CLEVAS」の導入により、8教室の講義を手間なく全自動収録できるようになり、視聴者である学生がより目的の収録講義を探しやすくなったほか、管理者は利用状況を分析し、講義の質向上や学生の学習サポートなどのフィードバックができるようになった。また、Zoomで録画された動画ファイルを配信動画として「CLEVAS」に簡単に取り込める機能により、Web会議ツールとのスムーズな連携も可能となった。
「Spider Rec」は、ネットワークカメラの映像を一括で収録・管理/静止画撮影できるネットワークカメラ収録システム。最大4映像まで同期収録・再生が可能で、配信システムとの組み合わせでスムーズな動画配信ができる。
「CLEVAS」は、動画へのコメント・評価の書き込みや共有・分析が可能な配信システム。マルチデバイス対応のオンデマンド・ライブ配信や自動収録配信、アクセス制御、視聴分析など、動画配信システムに欠かせない機能も搭載し、大学講義、教育実習、医療実習、研修セミナーなどにおける効果的な学習活動を支援する。
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