イー・ラーニング研究所は、全国の子どもを持つ保護者407名を対象に実施した、「2022年:子どもと取り組むSDGsに関する調査」の結果を9月20日に発表した。同調査は、8月3日~30日の期間に行われている。
調査対象者に、SDGsを知っているかを尋ねたところ、「知っている」とする回答が9割超を占めた。
SDGsに取り組んでみたいと思うかを尋ねた質問では、「すでに取り組んでいる」という回答が半数に達している。
SDGsについて「すでに取り組んでいる」と答えた人に、どのSDGs項目に取り組んでいるかを尋ねたところ(複数回答)、「質の高い教育をみんなに」が3割超でもっとも多く、「貧困をなくそう」「すべての人に健康と福祉を」がそれに続いた。一方で、「パートナーシップで目標を達成しよう」「産業と技術革新の基盤を作ろう」を挙げる回答は少なく、他のコミュニティとのつながりや専門的な知識を必要とする項目は、個人での取り組みが難しいと考えられる。
SDGsに「取り組んでいないが取り組みたい」「取り組みたいと思わない」と答えた人に、その原因を尋ねた質問(複数回答)では、「具体的に何をすれば良いかわからないから」が7割超で最多となった。
子どもと一緒にできるSDGsの取り組みがあると思うかを尋ねたところ、「あると思う」とする回答が9割超を占めている。
どのような取り組みなら、子どもと取り組めると思うかを尋ねた質問(複数回答)では、「食べ物を残さず食べたりして、ものを使い切るようにする」が7割超でもっとも多く、「電気・ガス・水道などを節約する」「マイボトル・マイバッグなどを持参する」などが6割前後でそれに続いた。なお、「水族館・工場・博物館など、SDGsを学べる場所に行く」「移動はできるだけ徒歩、もしくは自転車や交通機関を利用する」は3割以下に留まっている。
子どもにSDGsについて教えるのは難しいと思うかを尋ねたところ、「難しい」とする回答は3割未満に留まった。
一方で、SDGsについて家族と話し合ったことがあるかを尋ねた質問では、「話し合ったことがない」とする回答が約7割を占めている。
子どもにどこでSDGsについて学んでほしいかを尋ねたところ(複数回答)、「学校」が約8割で最多となり、「家庭」「インターネット」がそれに続いた。
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