CyberOwl(サイバーアウル)は、同社が運営する塾や習い事に関する総合情報サイト「テラコヤプラス by Ameba」が、全国の保護者500名を対象に実施した、「夏期講習」に関する調査結果を8月19日に発表した。同調査は、全国の夏期講習に通ったことのある小学2年生~高校3年生の子どもを持つ保護者に対して、6月17日~7月30日の期間に行われている。
調査対象者に、子どもがはじめて夏期講習へ通った学年を尋ねたところ、「小学5年生」と「中学1年生」(どちらも14.4%)がもっとも多く、以下「中学3年生」(11.8%)、「小学3年生」(11.6%)、「小学4年生」(11.4%)が続いており、約6割が小学生のときに夏期講習デビューしていることがわかった。
夏期講習を探し始めたきっかけを尋ねた質問では、「受験のため」(33.7%)が最多となり、「子どもの勉強に不安があったから」(33.1%)がそれに続いている。小学生では「子どもの勉強に不安があったから」(35.2%)、中学生では「受験のため」(33.7%)、高校生では「子どもの勉強に不安があったから」と「受験のため」(どちらも36.4%)がもっとも多かった。
夏期講習を探し始めた時期としては、「その年の6月」(31.1%)が最多となっている。
夏期講習の情報を集めるための方法としては、「保護者同士の口コミ」(34.0%)がもっとも多く、「インターネット(SNS以外)」(26.5%)では塾のWebページや塾の口コミサイトを利用しているとみられる。
小学1年生~中学3年生における、夏期講習にかかった費用を尋ねたところ、平均費用がもっとも高かったのは「中学3年生」(約6万4111円)で、小学生では小学3年生から小学4年生にかけて平均費用が約1万円上昇している。
小学6年生の夏期講習にかかった平均費用を、中学受験の有無でみると、中学受験をしていない場合は約3万1032円、中学受験をした場合は約7万4123円だった。中学受験をした場合、「10万円~10万9999円」(21.1%)が最多となり、「11万円以上」(17.5%)を合わせると、中学受験をした家庭の約4割が夏期講習に10万円以上を支払っている。一方で、3万円台も13.4%みられた。
夏季講習後の通塾について尋ねた質問では、夏季講習後も「夏期講習と同じ塾へ通塾」したという回答が77.8%に達している。どの塾にも「通塾しなかった」という回答は18.4%に留まった。
夏期講習に通ってよかった点について尋ねたところ、「夏休みの時間を有効活用できました。また、ほかのお友だちがどんなふうに勉強しているかを見ることができたのもよかったと思います」「初めて夏期講習に参加したときに、勉強を楽しむ子どもに『なぜそんな勉強したいのか』と聞いたら、将来の展望について具体的に考えその内容を語ってくれました。子どもの考えを知るよいきっかけになりました」「夏休みに行く場所があり、勉強もできるし、親の私も子どもが塾に行っている間は自分の時間として買い物や家事などが集中してできて少し気が晴れたので、親子ともども通わせて本当によかったと思います」といった回答が寄せられている。
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