桐蔭横浜大学は、新設される現代教養学環において、学校推薦型・総合型選抜で受験生の探究活動や文化・芸術活動、地域貢献活動に加えて、マネジメント経験を評価する方針を決定したことを、8月10日に発表した。
マネジメント経験の評価は、学校推薦型選抜では「マネージャー推薦」、総合型選抜では「マネージャー自己PR」に相当するもの。現代教養学環に設置される「マーケティング学コース」や、特徴的な授業形態である「プロジェクト学習」に適応性の高い入学者を発掘することを狙いとしており、入試出願時の推薦理由(推薦型)、自己PR(総合型)として、これらの経験を認める。
スポーツの強豪高校では、優れた運動選手がスカウトもしくはセレクションを経て大学に推薦入学するルートが確立しており、受け入れる大学側も自校の運動部強化のメリットがある。その半面、マネージャーにはそうしたスポーツ推薦の恩恵がなく、同じ3年間の努力が評価されにくい傾向がある。
同大学の現代教養学環におけるマネジメント経験の評価は、このような状況に対し、部の運営に携わったマネジメント経験を評価するもので、Jリーガーを毎年輩出するサッカー部、日本一の経験もある大学野球の強豪校である同大学にとって初めての試みとなる。
現代教養学環は、同大学初めての学部等連携課程として発足する学部相当の教育課程で、既存の法学部、医用工学部、スポーツ健康政策学部(2023年よりスポーツ科学部)の3学部連携により誕生した、同大学で唯一の文理融合型の教育組織。
森朋子学長は「部活動等でのしっかりとしたマネジメント経験は、探究活動や文化・芸術活動、地域貢献活動と同じく、胸を張れる実績です。自信を持ってアサーティブ(自己主張・自己表現)し、出願してほしい」とコメントを寄せている。
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