ValuesFusionは、同社の社内組織「子どもと社会研究所」が、小学校5年生~中学3年生を対象に実施した、小中学生の職業意識調査の結果を4月6日に発表した。同調査は、2月21日~24日の期間に行われ、400名から有効回答を得ている。
調査対象者に、業種名から仕事内容が思い浮かぶかを尋ねたところ、「よく思い浮かぶ」「なんとなく思い浮かぶ」の合計では「銀行」(92.3%)、「自動車・輸送機」(88.3%)、「食品」(82.5%)が上位を占めた。一方、「素材・化学」(36.5%)、「商社・卸売」(37.0%)、「鉄鋼・非鉄」(39.8%)をはじめとするBtoBの業種は全体的に仕事内容の想起率が低く、上位業種の半分以下となっている。
個々の業種名から思い浮かぶ企業を尋ねた質問でも、「素材・化学」「商社・卸売」「鉄鋼・非鉄」は何らかの企業名が想起される割合が全体的に低く、上位の「銀行」「自動車・輸送機」「食品」の半数以下となった。また、業種によっては「自動車・輸送機」におけるトヨタ、「運輸・物流」におけるヤマト運輸、「エネルギー資源」におけるENEOSのように、2位以下と大きく差をつけて想起される企業もある。
個々の業種名への就職意向としては、「とても働いてみたい」「やや働いてみたい」の合計として、「情報通信サービスその他」(36.9%)、「食品」(31.5%)、「医薬品」(30.7%)が上位を占めた。一方で、「鉄鋼・非鉄」(12.6%)、「電力・ガス」(15.5%)、「物流・運輸」(15.5%)、「建設・資材」(15.6%)は下位となっている。
個々の業種名への就職意向として、「働いてみたい」と回答した理由を尋ねたところ、「仕事の内容がある程度思い浮かぶから」という理由で上位になった業種は、「食品」(52.9%)、「医薬品」(51.0%)、「銀行」(43.2%)が上位となった。「鉄鋼・非鉄」(15.0%)、「機械」(23.1%)、「電気・精密」(30.2%)は下位で、全般的に仕事内容がイメージできるかどうかは就職意向と相関性が高い。
環境への取り組みが進んでいると思う業種としては、「食品」(42.0%)、「自動車・輸送機」(40.5%)、「エネルギー資源」(40.3%)が40%超で上位となり、「金融」(10.8%)、「不動産」(10.8%)、「銀行」(12.8%)、「鋼鉄・非鉄」(13.0%)は下位となった。
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