デジタル教材プラットフォーム「Libry(リブリー)」を提供するLibryは、三省堂と業務提携契約を締結したことを、3月18日に発表した。これにより、三省堂が発行する高等学校の新課程に対応した「英語」の学習参考書を、2022年夏より「Libry」で利用できる。
「Libry」は、デジタル教材とAIドリルの特性を併せ持つ、デジタル教材プラットフォーム。1つの端末で複数の教材や問題集を管理することができるほか、学習履歴に基づいた「類似問題」機能などで、生徒一人ひとりの学習状況や理解度に合わせた個別最適化学習を実現する。
三省堂では、これまでにも学校向けに教科書や辞書のデジタル版を利用できる、さまざまプラットフォームを自社開発や協業により提供してきたが、今回新たなプラットフォームとして「Libry」が採用されることとなった。2022年7月より『コーパス・クラウン総合英語』『マイウェイ総合英語』のデジタル教材が「Libry」で提供される。
「Libry」では生徒の学習履歴データを蓄積することが可能で、その蓄積したデータをもとに苦手問題や類似問題を自動推薦する機能がある。このような機能を活用することで生徒の学びの効率化が実現する。また、教師側でもタイムリーに生徒の学習状況や正答率を把握することができるため、生徒一人ひとりの理解状況に合わせた指導が可能となる。
また「Libry」ではこれまで学校で使われてきた教材を、デジタル版で変わりなく利用できることに加え、単元や問題ごとにデジタルタグを付けているため、他教材の単元や問題との連携も書籍横断でスムーズに行える。特に英語では、複数の出版社の書籍を学習に使っているケースもあるため、購入した教材のポテンシャルを十分に活用することが可能となる。また教師専用の管理画面からは、宿題の配信から回収・集計、分析までを行うことができるため、これまで業務負荷になっていた宿題に関する作業時間を大幅に削減できる。
さらに「Libry」は、導入から運用開始、その後の活用までを支援するカスタマーサポート体制を自社内で整えており、ICTに苦手意識のある教師や生徒も安心して利用できる。
なお三省堂との業務提携により、2017年の「Libry」サービス開始から約5年で、出版社との業務提携は累計20社となった。
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