デザインプラットフォーム「Canva(キャンバ)」は、教育機関向けに機能を多く取りそろえた「Canva for Eductaion」について、長野県池田町と提携し約750アカウントが導入されたことを、3月15日に発表した。
「Canva for Education」は「Canva」がブランドバリューの中で最も重要とする「Empower Others(ほかの人の力になる)」という理念に基づいて提供する、教育機関に向けたサービス。有料版「Canva Pro」で使える1億点を超える素材や上位機能に加えて教育専用機能をプラスしたものを、幼稚園から高校までの児童生徒と教職員に無償で提供している。日本では2021年末に本格的に始動した。
長野県池田町は、日本で初めて「学校用Canva for Education」の導入事例先となった。GIGAスクール構想推進の一環で同町の教育委員会との提携が実現し、約750アカウントが本格導入。以降、2022年3月時点で18つの学校と地域に「Canva for Education」が導入されている。
教育関係者個人が申請して利用できる「Canva for Education」だけでなく、学校単位で一括導入が可能な「学校用Canva for Education」により、長野県池田町のような大規模導入が可能となる。「Google Workspace」や「Microsofut Azure Active Directory」などの外部サービスと連携することで、学校や地域単位でSSO(シングルサインオン)を実現できる。
なお「Canva for Education」の日本での展開と並行して、全国の小中高校の教員をはじめとした教育関係者による「Canvaコミュニティ」が発足した。地域や環境の垣根を越えて日本のICT教育を牽引する約400名が参加する日本唯一の組織で、月に1回ほどのウェビナーや「Canva」活用アイデアの共有、メンバー同士での交流、イベント企画などが行われている。
Canva Japanはこの教育者コミュニティとの連携を強化し、イベント開催や地域・学校単位での教育機関向け「Canva」の導入を拡大していく。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア