学情は、2023年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に実施した、「UIターン」をテーマにした調査結果を1月26日に発表した。同調査は、学情が運営するダイレクトリクルーティングサイト「あさがくナビ2023」来訪者に対して、2021年12月23日~2022年1月14日の期間に行われ、315名から有効回答を得ている。
調査対象者に、UIターンや地方での就職を希望するかを尋ねたところ、希望するという回答は38.7%に達した。2021年卒学生を対象に実施した調査結果と比較すると、UIターンや地方での就職希望は16.9ポイント増加している。学生からは、「家族の近くに住みたいと思った」「家族や友だちのいる地元のほうが、安心して生活できると思う」「コロナ禍で1人暮らしをしていて、今後も1人暮らしをすることに不安を感じた」といった意見が寄せられた。
地方での就職について、新型コロナウイルス感染症の流行によって意識の変化はあったかを尋ねた質問では、「より地方での就職を希望するようになった」という回答が37.0%を占めており、「どちらかと言うと地方での就職を希望するようになった」(47.1%)と合わせた割合が8割超に達している。学生からは、「地方のほうが、新型コロナウイルスの感染も少なく、安心して生活できると思う」「コロナ禍では、都市部で就職をすると、地方に住む家族となかなか会うことができないと思う」「地方から東京の大学に進学したものの、コロナ禍で人との交流がなく、東京に友だちや知り合いがいない。卒業後は、家族や友だちがいる地元に帰りたい」「外出自粛などで友だちと飲食を共にする機会が減り、必ずしも都市部にいる必要を感じなくなった」といった意見が寄せられた。
UIターンや地方での就職を希望する理由としては、「地元に貢献する仕事をしたいと思ったから」(40.2%)がもっとも多く、以下「家族と一緒に暮らしたいと思うから」(35.2%)、「もともと卒業後は地元に帰ろうと思っていた」(32.8%)が続いている。
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