イーオンは、愛媛県教育委員会が主催する、小学校および中学校の教員の英語指導力・英語力向上を目的としたオンライン講座「令和3年度愛媛県英語授業改善研修」を受託したことを、11月24日に発表した。愛媛県教育委員会が、民間企業による小学校および中学校の教員向けの指導法講座を導入するのは初となる。
愛媛県教育委員会では令和3年度の「愛媛県英語教育改善プラン」において、小学校では「英語担当教員の授業での英語使用時間について、発話の半分以上を英語で行う教師の割合を、令和5年度までに授業時間の60.0%とすることを目指す」としている。また、中学校では「令和4年度までに、授業の半分以上の時間を言語活動の時間とする教師の割合を85.0%」「英語担当教員の英語使用状況については、発話を英語で行う割合を80.0%とする」としている。さらに、令和3年度にはこれらの項目をそれぞれ90.0%、85.0%としたいと考えており、そのために教師の指導力・英語力向上に向けたさまざまな取り組みを行っている。
イーオンでは平成29年以降、過去3年間にわたり、愛媛県の「英語コミュニケーション能力ボトムアップ事業」における公立中学校英語教員を対象にした「英語力向上講座」を提供してきた。さらに昨年からは、生徒向けにも英検3級の対策講座を提供している。そして今回の「令和3年度愛媛県英語授業改善研修」は、愛媛県として初めての「英語の指導方法」に関する民間企業を利用した講座となっている。民間ならではのノウハウを生かした講義・演習を通して、県内の英語担当教員の指導力・英語力の向上を図ることを目的としている。
同講座は、県内の小学校および中学校の英語教員約320名に対し、学習指導要領を踏まえた効果的かつ多様な英語の指導方法、また授業内で児童生徒と英語でやり取りを行うための英語運用トレーニングなど、英語指導力と英語運用能力の両面を向上させる内容で行う。同社は、研修内容の企画立案や研修に使用する教材の作成、講師の手配、研修の運営および実施、その他研修に必要な業務全般を担当する。
講座は、Web会議サービスを利用した同時双方向通信によるオンラインライブ研修となる。講義の時間と演習の時間があり、演習時間には受講者が実際に英語を発話して実践練習を行う。講師は、これまで数多くの教員向けセミナーや研修講座を担当してきたイーオン法人事業部の菅井幸子氏が担当する。
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