サテライト会場は、北海道、宮城、群馬、新宿、愛知、山梨、大阪、宮崎。本会場での募集は小学1年生から6年生までの男女に保護者1名の同伴、合計で100組200名で実施された。実際には両親や参加者の兄弟なども同伴者として来場し、家族でイベントを楽しんでいた。
Hour of Codeは全世界で実施されるプログラミング教育推進運動の一つ。日本国内では、ビジュアルプログラミングツールやロボットのキットなどを活用したコンピュータサイエンス入門のワークショップが開催されている。オープニングセッションに登壇した、みんなのコード 代表理事 利根川裕太氏は、最初に子どもたちとロボットのように命令で右を向いたり一歩前進したりする準備体操から始めた。子どもたちと打ち解けたところで、「みなさんの周りにコンピュータがたくさんありますが、世の中はコンピュータによってもっと便利になります。コンピュータはプログラムで動いていますが、今日のワークショップでみなさんにプログラムがどんなものかを体験してもらいたいと思っています」と開催を宣言した。
その後、グループごとにそれぞれのワークショップ会場に移動。今回のワークショップは、Hour of Code、Minecraft: Education Edition(MEE)、Illustrator Draw、動かしてみよう(ロボット教材)、の4つが用意された。前半は、低学年と高学年に分かれて、Hour of Codeが提供する教材のチュートリアル。後半は、3つのトラックに分かれ各自が申し込んだワークショップが行われた。
まずはアングリーバードでプログラミング
Hour of Codeが提供するプログラミング学習の教材はJavaScript、Swiftなどいくつかあるが、今回は、Webブラウザ上でScratchによるビジュアルプログラミングの演習を進めていく教材が使用された。文字通り1時間でプログラミングを体験できるというコンセプトで作られている。課題コンテンツはいくつか用意されているが、今回はマス目の上のアングリーバードを、指定したルートや障害物をよけたりしながら、ミニオンピッグを捕まえるという教材が利用された。
トレーナーは、最初にHour of Codeのウェブページへのアクセス方法。命令ブロックの基本的な操作、動かし方をレクチャーし、その後は自習形式でコンテンツに用意されている課題を解かせるスタイルでワークショップは進んだ。
課題はゲーム形式になっており、演習をクリアすると少し難しくなった課題に進む。Hour of Codeには、アングリーバード以外に、スターウォーズ、アナと雪の女王、アイスエイジなどのキャラクターを使った教材も用意されており、これらのコンテンツで遊ぶ子どもたちもいた。
このチュートリアルセッションは、低学年と高学年と分かれているが、使用する教材はすべて同じHour of Codeのみだ。2つに分けたのはチューターの人数やテーブルの構成だ。低学年クラスはチューター、サポーターが多く配置され、分からない子どもたちのアシストを行っていた。