Libryは、十文字中学・高等学校(東京都豊島区)で行った、1人1台のICT端末とデジタル学習教材を活用した教育効果に関する検証結果を、9月27日に発表した。
同校では、「GIGAスクール構想」にさきがけて、2019年より高校1年生からタブレット型パソコンを1人1台導入し、個別最適化された学びや情報活用能力の育成に向けて実践している。さらに、希望者を対象にLibryが提供するデジタル教材プラットフォーム「Libry(リブリー)」を導入するとともに、2020年には数学の授業における「Libry」の活用を開始した。
今回行われた検証では、タブレット型パソコンと「Libry」を活用した生徒の全国模試の結果S〜D(各ランク3段階設定、15段階評価)の中で、A2(難関大可能レベル)が減り、S3(難関大レベル)およびA1(難関大可能レベル)の生徒が増加している。
さらに、B2・B3(国公立大・中堅私立大可能レベル)の生徒が減り、A3(国公立大・中堅私立大レベル)、B1(国公立大・中堅私立大可能レベル)が増加した。
これまで、同校は「1人ひとりの理解度に合わせた宿題を出すことが難しい」「十分な個別指導の時間が取れない」「問題集がうまく活用されていない」といった課題を抱えていたが、「Libry」の導入によって生徒1人ひとりの学習状況や理解度に合わせた学習(個別最適化学習)が可能になったほか、生徒の個別指導時間の確保(教員の業務負担軽減)、問題集の有効活用(書籍を横断した類似問題の自動抽出)が実現している。
検証概要
- 対象:高校1年生
- 科目:数学
- 比較年:2018年~2020年の3年間
- データソース:全国模試の毎年1月の結果
- Libry導入年度:2019年から
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