学情は、企業の採用担当者を対象に実施した、「内々定辞退・選考辞退」に関する調査結果を、8月27日に発表した。同調査は、7月6日~30日の期間に行われ、667名から有効回答を得ている。
調査対象者に、内々定辞退者数について尋ねたところ、「昨年より増えた」という回答が、2021年卒採用と比較して2.5倍の34.4%に達した。
内々定辞退者の増加傾向は、2021年卒の採用活動では新型コロナウイルス感染症の影響によって、急遽採用活動を中止する企業や、予定よりも採用人数を減らす企業があり、選考に参加できる機会が減っていたため内々定を得た企業の内々定を承諾し、就職活動を終えた学生が多かったこと、企業の採用予定人数に占める内々定出し数の割合が変化している可能性、景気の先行き不透明感にともない採用予定人数を上回る内々定出しを控える企業が多かったこと、などが考えられる。
なお、2022年卒学生に対して行った調査では、他の就活生や企業への影響を考慮して、「複数の内々定を保有することに抵抗がある」と感じる学生が多く、約4割が「抵抗がある」と答えている。
内々定獲得者の平均内々定数は、6月時点で2.15社となった。
選考中の辞退者数については、「昨年より増えた」という企業は35.1%で、2021年卒採用よりも20.7ポイント増加している。「昨年より減った」という回答は、2021年卒採用時よりも13.0ポイント減少した。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア