工学院大学附属中学校・高等学校は、日本国内の中高で初めて、Cambridge International Schoolに認定されたことを、5月28日に発表した。
この認定制度は、英国ケンブリッジ大学の傘下にあるCambridge Assessment International Educationが実施しており、すでに世界約160カ国、約1万校が指定されている。工学院大学附属中学校・高等学校は、2017年に日本初のCambridge Englishスクール認定、2019年にラウンドスクエア(世界的な私立学校連盟)加盟などで、世界とつながる独自のカリキュラムやプログラムを実践している。このような国際的な活動や、対話や課題解決を重視した双方向性授業、学校の方針などが評価され、Cambridge International Schoolに認定された。
同校は、知識詰め込み型ではなく、課題解決型のアクティブラーニングを実現するために、ICTを活用した授業を展開。国数英といった主要教科はもちろん、家庭科や体育でもアンケートや小テストなどでICTツールを活用している。
2020年4月から始まった双方向オンライン授業でも、生徒はスムーズに移行。オンラインモデリングイベントを自主的に企画、開催するなど、社会的には制限されることが多い時期においても、対面・オンラインの形式を問わず、主体的な体験・学びが続いている。
また、理工系大学附属校ならではの教育体制を組んでおり、理科実験は大学の実験室を使用し、大学院生がグループ実験を補助する。高校2年生が1年間かけて取り組む探求論文では、同大学教授の研究室を訪問して最新の研究成果を教えてもらったり、今後のアドバイスを得たりすることができる。部活動では、自動車部が工学院大学ソーラーチームから世界大会参戦車両を譲り受け、2021年夏にソーラーカーの大会に挑戦する。車両の改修には、同大学の教授をはじめ、大学院生・大学生が生徒を指導している。
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