ライフイズテックは、同社が提供するプログラミング教材「Life is Tech ! Lesson(ライフイズテックレッスン)」を導入した、静岡県内の4校(県立下田高校・県立天竜高校・県立浜松商業高校・県立焼津中央高校)の教員、および静岡県教育委員会とともに、プログラミング授業について語り合うオンライン座談会を3月15日に実施した。
Society 5.0を見据えた学習指導要領の改訂によって、高等学校にて2022年度に「情報I」が新設され、プログラミング教育が必修化される。静岡県では、新しい学習指導要領への対応準備として、2020年度の経済産業省EdTech導入実証事業において、「Life is Tech ! Lesson」を前述の県立高校4校に導入している。
静岡県全域でのEdTech活用、ICT教育推進を担当する、静岡県教育委員会教育推進課ICT推進室の岩本氏は、座談会を受けて「静岡県には情報専任の教員は多くないので不安に感じている先生は多いと思う。現場の先生に任せずに、EdTechというツールを活用したり、現場の先生同士で知見を共有しながら、県全体で協力してプログラミング教育を推進していきたい」と語った。
座談会では、「Life is Tech ! Lesson」導入校の教員から、事前に抱えていたプログラミング授業への不安と授業後の変化が共有され、天竜高校の袴田氏からは「学生時代も含めて触れてこなかった分野だったので非常に不安だった。授業の組み立てのイメージがついていなかった」「主体的に取り組める生徒は積極的にオリジナルHPを自分で作っていた。消極的な生徒はサポートしながら一緒に進めることができた。うまく行かない時に、自分で考えて試行錯誤するという行動が生まれる授業ができた」というコメントが寄せられている。
また、下田高校の宮本氏は「プログラミングをほぼやっていない、未知数の中で不安しかなかった。完璧にできるというとまだ不安は残るが、授業のイメージはついてきた」、焼津中央高校の大澤氏からは「プログラミング教育は初めてのところが多かったが、短時間であれだけのもの(教材内容)を生徒に伝えることがなかなかできないので、よかった」とコメントした。
そのほか、プログラミング授業に対する生徒の反応や、生徒の変化としては、下田高校の宮本氏から「普段はおとなしい生徒が、オリジナルHP制作をする時に、自分自身で調べて画像が動いたり文字が点滅したりする作品を作り、1週間くらいクラスのヒーローになり盛り上がった」、浜松商業高校の松山氏から「工場への就職がすでに決まっていて、運動で全国大会にも出ている活発な女子生徒が、授業を受けてプログラミングの楽しさを知り、このようなキャリアも考えたかった、と言っていた」「HP制作会社への就職の決まっている生徒が今後のキャリアに向けて真剣に楽しくプログラミングを学ぶ姿があった」といったエピソードが語られている。
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