EdTechZine(エドテックジン)

学習目的・対象者別

毎時間授業を撮影し、3500本以上の授業動画をアップ! そのねらいと効果とは

  • ブックマーク
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2021/02/05 07:00

 四條畷学園高等学校で地歴公民科を担当する小森一平先生は、3年ほど前から毎授業の動画撮影・生徒への共有を始め、現在までに3748本もの動画をアップしてきました。オンライン学習が新しい学習の手段として注目を浴びる中、どんな方法があるのか模索している教育現場も多いのではないでしょうか。そこで本連載では、動画活用を検討している先生に向けて、小森先生がご自身のノウハウを紹介します。まずは授業動画をアップする目的とメリット、そしてまた動画をアップロードして共有するためのGoogleドライブとは何かといった基本についてを解説いただきました。(編集部)

はじめに

 皆さま、こんにちは! 大阪の私立四條畷学園高等学校で世界史と倫理を担当している小森と申します。私は2018年から普段の授業をすべて自分で撮影し、その動画をGoogle ドライブにアップして、生徒たちがいつでもどこでも自分のデバイスから視聴できるようにしています。

 2020年12月現在、私は世界史と倫理の授業動画を3748本Googleドライブにアップしていますが、この取り組みの特長を簡潔にまとめると以下の2点になります。

(1)例えば生徒たちが体調不良で学校を休んでも後でそのまま授業を視聴することができるなど、生徒一人ひとりの学習の機会が確保されます。

(2)例えば生徒たちが学習内容を振り返る際、自分のペースで必要に応じて授業を見直すことができるなど、生徒一人ひとりに合った学習をサポートする環境が形成されます。

 この取り組みを始めて3年、私は実践を続けるなかで「普段の授業を時間や場所の制約を受けることなく視聴できることが、一人ひとりの生徒たちにとってどれほど有益なことか」ということを身に染みて感じてきました。2020年で言えば、新型コロナウイルス対策による休校期間中は前年に撮っていた授業動画を配信し、すべての生徒たちの学習機会を確保することもできました。

 今回は、この授業動画撮影と活用のお話を具体的なノウハウと共に読者の皆さまにお伝えできればと思っています。

 まず第1回では準備としてGoogleドライブの基礎知識について説明し、そのうえで第2回と第3回の記事で具体的なノウハウ、第4回と第5回の記事で生徒たちの活用状況について触れながら、この取り組みの真髄に迫っていきたいと思います。

 「3748本の授業動画をアップ」と聞くと何やら大変そうな印象を受けてしまいますが、一週間もやればすぐに慣れてきて、いつの間にか習慣化してしまうような取り組みです。授業はほんの少し工夫して撮影すればいいだけですので、もちろんですが高度な技術はまったく必要ありません。また、たくさんの動画をアップする作業も、Googleドライブだと一括して簡単にできますので、YouTubeにアップするよりも手間がかからず非常に楽です。この後ご紹介するG Suite for Educationさえ学校に導入されていれば、あとはカメラ(お手持ちのスマホでOK)と三脚、そして最初の一週間慣れるまでやり続ける気持ちさえあれば大丈夫です。

 もちろん、地歴公民科以外の授業でも幅広く活用できますので、この記事を通して一人でも多くの先生方に「これは良い! よし、私もやってみよう!」と思っていただけますとうれしい限りです。どうぞよろしくお願いいたします。

連載の全容(予定)

  • 第1回:Googleドライブの基礎知識
     (1)Googleドライブとは
     (2)G Suite for Educationとの出会い
  • 第2回:具体的なノウハウ(前半)
    • 主に授業の撮影方法について触れます。
  • 第3回:具体的なノウハウ(後半)
    • 主にGoogleドライブに動画をアップ、共有する方法について触れます。
  • 第4回:生徒たちの活用状況(前半)
    • 2019年度までの活用状況について触れます。
  • 第5回:生徒たちの活用状況(後半)と今後の展望
    • 2020年3~5月(休校期間中)の活用状況について触れます。

  • ブックマーク
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

バックナンバー(最新順)

連載:授業を撮影して動画をアップ! 生徒の学習を支える動画活用の始め方

著者プロフィール

  • 小森 一平(コモリ イッペイ)

     四條畷学園高等学校地歴公民科教諭、世界史・倫理を担当。専門の倫理をベースに世界史の授業を独自に設計。生徒たちの論理的思考力、俯瞰する力、発想を逆転させる力、言語操作能力(説明する力)などが、一人ひとりの感性のもとに自然と育まれていくような授業設計を日々思案。実践した授業はすべて撮影し生徒たちと共有...

おすすめ記事

All contents copyright © 2017 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.0