中高生向けの学習支援サービスを手がけるLibry(リブリー)は12月8日、東工大発または東工大卒業生によるベンチャー企業を表彰する、2020年度の「蔵前ベンチャー賞」を受賞したことを発表した。
Libryでは、中学生・高校生を対象に、市販の問題集をスマホやタブレット端末を使って効率的に学習できるように支援するデジタル問題集サービス「Libry(リブリー)」を提供している。
大きな特徴は、従来慣れ親しんだ紙とペンによる学習スタイルをほぼ変えずに、さまざまなデジタル化の恩恵を受けられること。出版社と提携することで、市販の問題集を持ち運ぶ手間なくアプリ上で利用できる他、学習履歴の記録や、それに基づく自己分析、解くべき問題の推薦などにより、学習効率を高めることができる。
2017年の正式リリースから3年が経ち(旧サービス名はATLS/アトラス)、個人利用のほか、500校以上での学校で正式教材としての採用が進んでいる(トライアル中の学校を含む)。
蔵前ベンチャー賞は、東京工業大学(東工大)の全学同窓会である蔵前工業会が2007年に設置した賞で、高い経営理念を持ち、新しい技術やサービスなどを事業化することで市場や雇用を創造した東工大発または東工大卒業生によるベンチャー企業が表彰されている。
過去には、飲食情報サイトの「ぐるなび」(2007年度)、ソフトウェアダウンロードサイトの「ベクター」(2009年度)、リノベーション住宅の流通プラットフォームの「ツクルバ」(2019年度)なども同賞を受賞している。
Libryは、代表取締役CEOの後藤匠氏と取締役テックリードの中村文明氏が東工大の卒業生で、両者が在学中の2012年に学生ベンチャーとして創業された。
今回の受賞を受けて、代表の後藤氏はLibryの公式ブログ(note)において、小学生における原体験から起業に至るまでの紆余曲折、今後の抱負などについて書き綴っている。
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- 修正履歴
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- 2020/12/10 10:36 記述を一部修正しました:市販の教科書⇒市販の問題集、(トライアル中の学校を含む)を追記
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