本稿はリクルートテクノロジーズのブログに掲載された内容を再編集の上、転載したものです。
「黒板書き写し」がなくなる!?「スマートホワイトボード」が教育のスタイルを大きく変える
ハードウェアコーナーでは、ディスプレイメーカーを中心とした、非常に多くのインタラクティブディスプレイやスマートホワイトボードが展示されていました。各社の力の入れようから、我々の学生時代と比べると勉強方法も変わりつつあることを、実感することができました。
BenQ
日本でもディスプレイメーカーとして有名なBenQは、教育機関や企業にスマートホワイトボード(電子黒板)を提供しており、クラウドを経由して4者間でホワイトボードを共有することが可能な製品を展示していました。このスマートホワイトボードは20ポイントのマルチタッチに対応しており、指やタッチペンで自由に文字や絵を描くことができ、遠隔地のクラスルームからのリモート操作や協力マルチタッチも可能となっています。また写真の読み込みや貼り付け、音声の記録を行うこともできます。OSとしてAndroidを搭載しており、Playストアにもアクセスできるため、Androidアプリを使用することもできます。そしてホワイトボードの内容はPDFなどで保存することができ、学生に配布することも簡単です。すでにロンドンの小学校から大学までが導入しており、約2500台を教育機関に販売しているのだそうです。
Prowise
Prowiseはスマートホワイトボードを開発する会社で、学校専用のタッチスクリーンとソフトウェアを展示していました。同社の75インチタッチスクリーンのスマートホワイトボードはクラウドに接続できるのが特長で、ホワイトボードの内容をスマホやタブレットなどあらゆるデバイスに共有することができます。また、オンライン授業にも対応しており、授業や課題を配信して学生から回答や質問を受けるといったインタラクティブな活用が可能です。加えて、Microsoft Storeから好きなアプリをインストールしたり、Skypeを使ってカンファレンストークをしたりすることもできます。
SinoEview Technology
SinoEview Technologyが展示していたのは、従来の黒板とスマートホワイトボードを組み合わせたハイブリッドな製品。従来型のチョークで書く黒板の四方に、赤外線センサーがついており、黒板に書いた文字や図形が、接続したスマートホワイトボードに転送されるという珍しい仕組みを採用しています。
そのほか、欧州や米国を拠点としたスマートホワイトボードメーカーClevertouch、「SAMSUNG F」というスマートホワイトボードの展示をしていたSamsung、日本でも馴染みのあるViewSonicやHaierなどがスマートホワイトボードを展示していました。日本ではまだ馴染みの薄いスマートホワイトボードですが、海外では数多くのソリューションが誕生しています。日本でも普及の拡大を期待したいところです。