LINE、メルカリ、警視庁サイバーセキュリティ対策本部、中央大学は、2019年12月に締結した「サイバーセキュリティ人材の育成に関する産官学連携についての協定」に基づき、ネット上でのトラブル回避に必要な知識や正しい情報の見分け方などを提供するためのLINE公式アカウント「CYBER POLICE」を、8月26日に開設した。
LINE公式アカウント「CYBER POLICE」は、青少年向けのサイバーセキュリティ教育や、サイバーセキュリティの中核を担う人材の育成に継続的に取り組むべく、警視庁が主体となって開設されている。
LINEを通しての啓発活動により、メインターゲットである10代後半のユーザーが興味を持ち、学問として学ぶことへのきっかけ作りを目指す。さらに、その他の世代のユーザーにも、ネットに関する知識の向上を図り、サイバー犯罪に巻き込まれないための情報を提供して、被害防止の底上げを行う。
具体的な取り組み内容としては、警視庁により、今まさに起こっているサイバー犯罪などの注意喚起を一斉配信する。また、各ユーザーの要望に合わせた情報の配信、チャットボットによるサイバー犯罪防止のための情報提供を行う。
各ユーザーの要望に合わせた情報の配信では、「サイバー犯罪情報」「サイバーセキュリティ教育に関する情報」「SNSの利用に関する情報」を用意する。
「サイバー犯罪情報」では、インターネットを利用するすべての人に向けて、サイバー関連犯罪の被害防止情報を発信する。あわせて、学生向け・保護者向け、一般社会人向けなど特定のターゲット層に向けた配信も予定している。
「サイバーセキュリティ教育に関する情報」では、高等教育機関における教育および研究的見地から、サイバーセキュリティに関する諸情報を月に1度程度提供する。
「SNSの利用に関する情報」では、LINEが取り組んできた情報モラル教育の教材・コンテンツをベースに、ネットの特性の理解を深め、ネット上でのコミュニケーショントラブルを防止することを目的とした啓発情報の配信を行う。
そのほか、チャットボットによるサイバー犯罪防止のための情報提供では、警視庁からサイバー関連犯罪やトラブルに対する対処法を提供。中央大学からは、サイバーセキュリティを大学で学ぶ場合の情報を、メルカリからはフリマアプリを安心安全に使うための情報を、LINEからはSNS利用の心得としてネットリテラシーに関する情報を提供していく。
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