イー・ラーニング研究所は、小学生の子どもがいる保護者、親族に小学生の子どもがいる人を対象に実施した、「夏休み前・通知表に関する意識調査」の結果を6月26日に発表した。同調査は5月3日〜23日の期間に行われ、373名から回答を得ている。
調査対象者に、子どもの学校での通知表にどの程度満足しているかを尋ねたところ、「非常に満足している」と「ある程度満足している」を合わせた割合は約3割にとどまり、「わからない」が4割超、「あまり満足していない」が約2割となった。

通知表の評価に対し、どのような内容がもっと反映されればよいと思うかを尋ねた質問(複数回答)では、「好奇心や主体的な学びの姿勢」「他者との関わり方や思いやり」「勉強への取り組み姿勢や努力のプロセス」といった、非認知能力を挙げる回答が上位となっている。

子どもの通知表で、「成長」や「がんばり」といった点数では測れない部分が十分に反映されていると思うかを尋ねたところ、「あまりそう思わない」と「まったくそう思わない」を合わせた割合が約7割となった。

子どもの非認知能力(知能・学力以外の人間性、社会性に関するスキル)は重要だと感じるかを尋ねた質問では、「非常に重要だと思う」と「ある程度重要だと思う」を合わせた割合が9割超に達している。

昔と比べて、成績や点数よりも「過程」や「人間性」を重視する教育観に変わってきていると思うかを尋ねたところ、「とてもそう思う」と「少しそう思う」を合わせた割合が6割超となった。

子どもの非認知能力を育むために、家庭内で何を意識すべきだと思うかを尋ねた質問(複数回答)では、「子どもが興味を持つことや、新しい挑戦に対する応援の姿勢」がもっとも多く、以下「子どもの話をよく聞き、共感すること」「結果よりも努力や工夫を褒めること」が続いている。

夏休み前に子どもの成長を振り返る上で、何を重視すべきだと考えるかを尋ねたところ(複数回答)、「成績や学力の成果」はもっとも低い結果となった。一方で、最多の回答は「新しいことへ挑戦する意欲」となっている。

非認知能力に関するスキルの成長が、通知表や学校からのフィードバックで可視化して評価されればよいと思うかを尋ねた質問では、「とてもそう思う」と「少しそう思う」を合わせた割合が約9割となった。

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