ビズリーチが運営する転職サイト「ビズリーチ」は、 文部科学省が掲げる「GIGAスクール構想」の早期実現に向けた施策の第1弾としてさいたま市教育委員会で教育のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するプロフェッショナル人材を、副業・兼業限定で7月8日から8月4日まで公募する。
さいたま市教育委員会は、「GIGAスクール構想」の実現に向けて、ICT環境を整備するだけでなく、より専門的な知識を持ったICT・IT領域のビジネスプロフェッショナルとの連携が必要だと考え、副業・兼業限定で、「教育DX人材」をビズリーチにて公募するに至った。
応募期間は7月8日~8月4日で、「ビズリーチ」のサイトから応募できる。募集ポジションは以下の通り。
- GIGAスクール・アドバイザー<プロジェクトマネジメント>
- 教育ICTインフラアドバイザー
- セキュリティアドバイザー
- デジタル&オンライン教育コンテンツアドバイザー
※全て副業/兼業限定での募集。
さいたま市教育委員会 教育長 細田眞由美氏は、「学校の臨時休業中、さいたま市ではさまざまな取り組みを行ってきた。168校約6000人の教職員でデジタルコンテンツ『スタディ・エッセンス』などを作成し学びを止めないよう努力してきた。しかしこういったオンライン上の取り組みは、すべての子どもたちの学びの保証につながったとは、残念ながら言えないのではないか」と話し、コロナ禍で見えてきた課題を下図のように指摘した。
その中で、課題は山積しているが教育現場にITのスペシャリストはいない。そこで兼業・副業の形をとることでキャリアのあるプロフェッショナルの力を借り、教育委員会にICTに関するスキルやノウハウが蓄積されることを期待して、今回の公募に踏み切ったという。
また、ビズリーチ 代表取締役社長 多田洋祐氏は、「GIGAスクール構想は、もちろん端末を配ればいいというわけではなく、デジタル社会に適した抜本的な改革に取り組むと明確に述べられている。これは民間のDXの流れと同じ」と指摘。DX人材の採用ハードルは高いものの、ビズリーチ会員へのアンケートで64%が「教育現場での副業・兼業に興味がある」ことがわかっており、プロ人材が教育現場で活躍できるようにマッチングできればと考え、ICT教育改革に取り組む自治体へ採用オペレーションの無償提供に至ったという。
GIGAスクール構想は、文部科学省が掲げる、生徒児童への「1人1台端末」と、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備し、多様な子どもたちに個別最適化された創造性を育む教育を全国の学校現場で実現するための構想。2023年度までの実現を目指し推進されてきたが、新型コロナウイルス感染症の拡大による臨時休校などの影響で、今年度末までに前倒しとなった。
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