ワコムは、小学生~中学生の子どもを持つ男女を対象に実施した「職業に関する意識調査」の結果を、3月31日に発表した。
「職業に関する意識調査」は、東名阪に在住する、小学生~中学生の子どもを持つ30歳~50歳の男女540名を対象に、2019年9月13日~24日の期間に行われている。
調査対象者に、今後活躍できるであろう職業を尋ねたところ、「ITエンジニア・プログラマー」(51.9%)がもっとも多く、以下「ゲームクリエイター」(32.8%)、「エンジニア」(30.6%)、「デザイナー」(28.7%)と、クリエイティブ系の職業が上位となった。
子どもに身につけさせたいスキルを尋ねた質問では、「発想力(想像力)」(63.1%)が最多で、「チャレンジ精神」(45.7%)、「協調性」(42.8%)がそれに続く。なお、回答は少なかったものの、「絵などの表現力」も子どもの自由な発想力を絵や映像などで視覚的に表現するビジュアルコミュニケーションのためのスキルとして、今後求められる可能性がある。
子どもになってほしい職業としては、「医師・看護師(33.7%)、「会社員」(32.4%)、「公務員」(28.9%)が上位となり、「デザイナー」(8.0%)、「ゲームクリエイター」(3.9%)といったクリエイティブ系の職業は下位となった。
今後10年間でAIやRPA(ロボットによる業務自動化)などで業務が自動化されても、生き残るであろう職種は何だと思うかを尋ねた質問では、「ゲームクリエイター」などクリエイティブ系の職業が上位を占めており、親の「子どもになってほしい職業」との間にギャップがあることが明らかになっている。
一方で、子どもになってほしい職業の上位である「会社員」として、企業に所属して安定した労働環境で活躍するクリエイターも多いことから、同社は今後デジタル化が進む中で、クリエイティブ系の職業の人気が高まると見ている。
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