内田洋行は、クラウド型教育サービスプラットフォーム強化推進の一環として、教育コンテンツクラウド配信サービス「EduMall(エデュモール)」を全面的に刷新し、4月より本格提供を開始する。
「EduMall」は、2002年に総務省が行った「教育用コンテンツ流通のためのプラットフォーム システム開発・実証」への参画で得た知見をもとに、2004年に全国の小中学校向け教育コンテンツ配信サービスとしてスタートした。
近年、全国の学校現場では1人1台端末の実現に向けた整備が加速し、コンテンツを利用する端末が飛躍的に増加している一方で、導入時期が異なる端末が混在している場合があり、自治体によってネットワークの状況も異なることから、コンテンツ利用環境が一様になっていない。また、授業の開始とともに一斉にコンテンツの利用が始まることによるネットワーク負荷の増大などを考慮し、安定して確実に提供できる教育用コンテンツのプラットフォームが求められている。
さらに、児童・生徒が1人1台の端末を活用するには、複数のサービスを一度の認証処理で利用可能にするシングルサインオンの導入や、学校の状況に合わせたアカウントの運用など、新たな学びへの対応が求められる。
今回の、「EduMall」の全面刷新は、こういった状況を受けて行われるもので、教育委員会内や学校内にエッジサーバを設置するモデルの用意、学校現場の状況に合わせたさまざまなライセンス体系への対応、および円滑なライセンスの運用をサポートするツールの搭載、教員だけでなく子どもにも使いやすいユーザーインターフェースへの刷新、学校現場で標準的に採用されているSAML、OpenID Connect、OAuthなどの認証規格への対応および他のサービスとのシングルサインオンへの対応、児童向けに易しいID・パスワードを設定できる機能、教員や子どもたちのコンテンツ利用履歴データ取得機能の搭載が行われている。
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