ドリームエリアは、同社が運営する地域コミュニティーサービス「マチコミ」において、子どもの欠席や遅刻をスマートフォンで連絡できる「お休み連絡」機能の提供を開始した。また、「マチコミ」の利用者のうち、未就学児から大学生までの子どもをもつ保護者を対象に実施した「園・学校連絡のデジタル化」に関するアンケート調査の結果を、1月16日に発表した。
同アンケートは、2019年10月24日~2019年10月29日の期間に実施され、3万2055名より有効回答を得ている。
「連絡帳を利用したお休み連絡」の利用者は約3割、しかし今後も利用を希望する保護者はわずか5%
現在と今後の園・学校を休む時の連絡方法を質問したところ、現在の連絡方法として一番多かったのは「電話」(63.0%)、次いで「連絡帳を兄弟姉妹や友人が届ける」(28.8%)となった。今後希望する連絡方法で多かったのは、現在の連絡方法と同じ「電話」(37.3%)で、回答割合はおよそ3割減となったものの、電話連絡を望む保護者も一定数存在することが分かった。「スマホ・タブレット(アプリ含む)」(32.0%)が次に多い結果となった。
これらの回答より、休む時の連絡方法についてIT化されているのはわずか3%にとどまったものの、5割近くの保護者がIT化を望んでいる様子が伺えた。
また、約3割の人が「連絡帳を利用したお休み連絡」を利用しているものの、今後も希望する人は5%という結果になった。朝の忙しい時間帯における連絡帳の記入や、連絡帳を渡す友だちを探すといった保護者の負担の大きさが見受けられる。
20代は半数近くがアプリなどの連絡を希望、40代の同回答は25%程度
今後希望する連絡方法を年代別に見てみたところ、20代では半数近くが「スマホ・タブレット(アプリ含む)」を希望している一方で、40代の同回答は25%程度にとどまった。また、子どもの体調や伝達事項など、電話でより詳細に伝えたいという思いから、電話での連絡は年代問わず一定のニーズがあることが分かった。
お休みの連絡をスマートフォンでできたら良いと思う保護者は7割
「お休みの連絡をスマートフォンでできたら良いと思いますか?」という質問に対しては、約7割の保護者が「思う」と回答している。また、今後希望する連絡方法で「スマホ・タブレット(アプリ含む)」もしくは「専用のホームページ・システム」と回答した人は全体の46%となったが、スマートフォンのシステム導入を希望した人は70%を越えた。
また、行事予定などの、園・学校からの連絡の受け取り方法を聞いたところ、現在の受け取り方法として「プリント」(79.6%)が最も多い結果となった。
連絡方法のIT化を希望する方が多い一方、「プリントとITの併用」を希望する人も多数
「園・学校からの連絡をスマートフォンで確認したいと思いますか?」という質問に対しては、半数以上が「思う」(54.3%)と回答した一方、「思うが現在の方法と併用」(38.7%)とおよそ4割の人が回答している。IT化を希望しているものの、併用を希望する人も多いことが分かった。
子どもが親にプリントを渡すのも教育の一環
「園・学校との連絡のデジタル化が進むにあたって不安な点や要望」をフリー回答で質問したところ、以下の回答が得られた。
- 「提出書類は全て親が管理することになると、子どもは人任せになることも考えられるので、子どもが関わる書類は子どもから親へ渡す習慣も大事だと思う」
- 「子どもが『責任をもって見せなければいけない』ということを経験・学習していく機会がなくなる」
- 「子どもが学校からのお知らせや情報を他人事みたいにしてしまうのでは、 と心配」
- 「子どもが学校からのプリントをもらって出すのもすごく重要なこと。 これが学べないと中学生になってとても困る」
子どもが親にプリントなどを渡すのも教育の一環と考える保護者が多く、「連絡方法のIT化を希望しているものの、併用を希望する人」の中には、こうした理由もあることが伺えた。
「マチコミ」ユーザーを対象に、新機能「お休み連絡」の提供を開始
ドリームエリアでは「マチコミ」において、「マチコミ」の機能であるメール連絡やタイムライン等の情報共有だけでなく、教職員や保育士、保護者の負担を軽減するために、「お休み連絡」機能の無償提供を開始する。「お休み連絡」は専用アプリから日付と種別を選択するだけで、スマートフォンの操作に不慣れでも使うことができる。また管理者用画面では、新しい「お休み連絡」が入ると画面に表示されるだけでなく、管理者にメールで通知される。
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