世界中のSTEAM教育で使われているMakeBlock製品
中国・深センにて2013年に設立されたMakeblockはSTEAM教育に特化した企業だ。現在、世界140以上の国・地域の2万5000校以上の学校や教育機関、家庭向けにハードウェア、 ソフトウェア、 教材およびロボットコンテストを提供している。プログラミング教育ロボット「mBot」や、ブロックのように組み立てられるドローン「Airblock」を知っている方も多いのではないだろうか。
これまで小学生以上の児童・生徒向けのキットを開発してきたMakeblock。しかし、STEAM教育への注目度が高まるにつれ「より低年齢向けの学習を行いたい」との声が世界各地から寄せられるようになったという。それを受け、同社は幼児・児童向けの新製品「mTiny プログラミングキット」を発表。日本では10月11日より販売を開始している。対象年齢は4歳からで、希望小売価格は1万7000円(税別)だ。
きめ細かい工夫がたくさん盛り込まれた「mTiny」
「mTiny プログラミングキット」はロボットの「mTiny」本体とタッチペン、指令カード、地図パネル、ストーリーブック、ゲームカード、着せ替えセットなどで構成される。タブレットやスマートフォンを使用しない、スクリーンフリーの教材だ。
「mTiny」には2つのプログラミングモードが搭載されている。
1つは指令カードを1枚ずつペンでタッチし、センサーでコマンドを読み込み遊ぶモードだ。指令カードでは直進や方向転換といった「mTiny」の動きの制御だけでなく、顔の表情を変えることもできる。瞳にあたる部分に液晶が搭載されており、読み込んだ指令カードに応じて笑顔になったり、泣き顔になったりする。思った以上にかわいらしく、先行テストで遊んだ子どもたちは「mTiny」の表情を変えることに夢中になったという。
2つ目のモードでは、複数の指令カードを使って「mTiny」の動きを制御する。キットに含まれる地図パネルには街の様子が描かれており、道路に沿って「mTiny」をうまく誘導するために、指令カードを組み合わせる必要がある。なお、タッチペンだけでなく「mTiny」本体下部にもセンサーが搭載されており、道路からはみ出そうになると後ずさりしたり、特定のイラストが描かれたパネルの上に来ると表情が変化したりする工夫も盛り込まれている。