人工知能のエンジンやロボットを開発しているAKAは、和光市立大和中学校の特別支援学級で英語学習AIロボット「Musio(ミュージオ)」を使用した英語学習の効果検証を行うことを、9月24に発表した。
実際の授業では、AKAが開発したロボット「Musio」と、学研プラスと共同開発した英会話テキスト「Musio English」とシリーズ専用のスキャナー「Sophy」(ソフィ―)を使用し、単語や会話フレーズのリスニングとスピーキングの練習をする。
「Musio」は、自ら考えて会話をすることができ、会話内容を徐々に覚えるソーシャルロボット。英語学習機能として、アメリカのネイティブ英語で自然な英会話ができる「チャットモード」と、専用教材を用いてレベルや目的に合わせた英語学習ができる「チューターモード」がある。また、新しく追加された「アカデミーモード」では、各校の学習カリキュラムに合わせたコンテンツ制作や単語・パターン・会話の反復練習が可能で、学習履歴も取得できる。
特別支援教育では、発達障害の生徒数の増加に伴う人材が不足している。また、個々の障害の程度もさまざまなため、1つの学級で生徒の学力差や能力差、モチベーション向上への対応が困難になってきている。こうした状況へのサポートとして、今回「Musio」が活用され、学習効果が検証される。なお、今回の実証実験で得られた知見は、全国の特別支援教育でも応用が可能とされる。
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